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【ミャンマー】外国人技能実習制度を利用して、日本に行くミャンマー人にエールの上映会ーヤンゴンで大好評

Global News Asia / 2018年7月7日 9時15分

上映会のあとで行われた記念撮影

 2018年6月30日、ミャンマー ヤンゴンで、田中壱征監督作品「Tokyo Loss」のプレミアム上映会が開催され、日本行きを控えている研修中のミャンマー人学生や映画監督らが駆けつけた。

 映画「TokyoLoss」は、田中壱征監督よるオムニバス長編作品で、大林素子、山田親太朗、岸田敏志らが出演。韓国では釜山国際映画祭2017(BIFF)でも、釜山市友好作品としても賞され、台湾では、アジア国際映画祭2017でノミネートを成し遂げた作品。今年3月にタイ バンコク、5月にニューヨーク マンハッタンで、プレミア上映が開催され、2カ国で大好評となった。年内に日本国内での公開も控えている作品であり、監督自身がかつてニューヨークやバンコクに在住した体験と帰国後の東京で生きて来た道のりを元に脚本。大都会東京で暮らすうちに何かを失いながらも、何かを背負いながらも、明日を選んで行く人々の姿をリアルに描いた感動作品。

 ヤンゴンでの上映会は、都心のレノホテルで、Yangon Education Center(No.58, Htarna street, Kyeemyindine, Yangon)が主催。主に外国人技能実習制度を利用して日本への出発を控えている研修中の学生たちが鑑賞した。

 また、ミャンマーで大人気の映画監督トォウン・パウン氏と女優のパイン・ピョー トゥさんも駆けつけ、トークショーでは、田中壱征監督と熱いエール交換がなされた。

 鑑賞を終えた学生の一人は「日本は、憧れの国。何もかもが素晴らしいと思っています。でも、一生懸命に生きていても、様々な問題を抱えていることを知り、人間はみんな同じなんだなとわかり、日本をとても身近に感じることが出来ました」と涙しながら、感想を述べてくれた。

 今年の日本国内公開を控え、3カ国の海外プレミア上映を終えたばかりの田中壱征監督は「発展目覚ましいミャンマーでも、都会に暮らしている人々は映画の登場人物たちと似たような状況にあると思います。国境を超え、コンセプトを共感をして頂けこと、とても嬉しいです。私は2歳で両親を失い、沢山の人に多くを助けてもらいながら、ここまで何とか生きて来れました。『生きること』は、大変ですが、泣いた分だけ、苦しい分だけ、LOSSした分だけ、必死に頑張った分だけ、弓矢の如く「笑顔」は必ずやって来ると信じています。今回の上映を通して、皆さまへのエールになればと思っています。近い将来、このミャンマーでも映画撮影が出来るように、今後もより精進を重ねて参ります。一緒に頑張って行きましょう。こちらこそ、誠に有難うございました」と話した。

 今回のミャンマープレミアム上映会は、バンコクプレミアム上映を手がけたTs Planning社とヤンゴン在住で学校サポートの名田勝彦氏のもと、TZM Co.,Ltd.、M's Tokyo Consultants Co.,Ltd、日本食レストラン武士道、Mizutani Coating Service、SeeSar2 長州、HARUE FLOWER各社の協力で開催された。

 開催にあたって、現地で尽力したヤンゴン在住の名田勝彦さんは「今回の映画TokyoLossプレミアム上映は、ミャンマーの人たちに日本をもっと知ってもらえることが出来、深く感謝しています。今後、日本とミャンマーの橋渡しとなるような交流事業を続けていくとともに、縁が深いこのミャンマーに恩返しをして行きたい。今回の開催で、大きくまたスタートが切れたように思います」と語った。

【執筆 : そむちゃい吉田】

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