【ミャンマー】ロイター公判27日判決へ 検察側は別の情報漏洩も追及 問われるスーチー政権の言論の自由
Global News Asia / 2018年8月24日 9時15分
2018年8月20日、ロイター通信のミャンマー人記者2人が、国家機密法違反で逮捕・起訴された事件の公判がミャンマー最大都市ヤンゴンのインセイン郡区裁判所で開かれ、結審した。判決は27日に言い渡される。有罪となれば、両記者は最高で禁固14年となる可能性がある。この事件では、米国政府や内外の人権団体が、報道の自由を侵害するものだとして事件を批判する声明を発表しており、アウンサンスーチー国家顧問率いる国民民主連盟(NLD)政権下の司法の判断が問われている。
事件は昨年12月、ラカイン州のロヒンギャ問題などを取材していたロイター通信のワロン、チョーソーウー両記者が警察官から食事に誘われ、機密書類を手渡されたのちに別の警察官に逮捕されたもの。今年4月には、事件に関与した警察官が「事件は仕組まれたものだった。書類を渡した後に逮捕しろと命令された」と証言しており、当局が報道機関への圧力を狙ったものだとの見方が広がった。
20日の公判では検察側が、この機密書類のほかにも、政府高官や昨年11月にミャンマーを訪問したローマ法王に関する情報をロイター側が入手していたと追及。4月の暴露証言を受け、警察官から渡された機密書類だけでは不十分とみた検察側が、別の情報漏洩も併せて追及する方向に転換した可能性がある。
8月上旬には、すでに9か月の間拘束されているワロン記者の妻が、長女を出産。ワロン記者は20日の公判終了後、「私は記者のルールに従って業務を行っていただけだ。来週には無罪で釈放され娘と会えると期待している」と話した。
追記*裁判長の入院により、判決言い渡しは9月3日に延期された。(2018年8月28日午前6時5分)
【取材/執筆 : 北角裕樹】
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