ラウェイ金子「ムエタイに頭突きで対抗」 23日タイ強豪のKO目指す ミャンマーの伝統ボクシング
Global News Asia / 2018年9月22日 9時15分
2018年9月13日、ヤンゴンのテインピュースタジアムで、ミャンマーの伝統格闘技ラウェイの現地王者、金子大輝選手が「ラウェイ・ネーション・チャンピオンシップ」の記者会見で、「勝って自分の成長を示したい」と意気込みを示した。金子選手は、23日にヤンゴンで開催されるこの大会のミャンマー・タイ対抗試合にミャンマー代表として出場する。タイ側のサンコム選手は金子選手にとって初のムエタイ出身選手だ。
金子選手は取材に対して「相手はムエタイ特有の組技や蹴り技を使いこなす強豪。ラウェイ独自の頭突きなどで応戦したい」と表明。地元の「トゥッティ・ラウェイ・クラブ」で特訓したラウェイの技法でムエタイ技を封じる方針だ。適度に距離を取りつつ、機会を見てラッシュからのレバー打ちなどでKOを狙う展開が予想される。
金子選手は、2017年12月に「AIR KBZゴールデンベルト・チャンピオンシップ」でチャンピオンベルトを獲得した現地王者の実績を持つ。「ミャンマー代表として出場することで、大会の側からも期待されている」と実感しているという。
対するサンコム選手はラウェイでも実績を残しており、金子選手が敗れたミャンマーの地元王者タペーニョ選手相手に、引き分けとなっている。金子選手も「今回勝てば、昔の自分より強くなった証拠」と述べた。
ラウェイは、「世界で一番過激な格闘技」と呼ばれるミャンマーの伝統的な格闘技。グローブは使わず、手にはバンテージだけを巻いて殴り合う。頭突き、肘打ち、故意ではない金的も認められる。判定はなく、KOになるまで勝負はつかない。ラウェイは近年、日本でも人気が高まっており、9月13日にも「ラウェイ・イン・ジャパン」が東京で開催。渡慶次幸平選手がミャンマーのソーミンアウン選手と接戦の末引き分けたほか、5人の日本人選手が出場した。
【取材/執筆 : 茂野新太】
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