ラオスのチャンタソンさんがJICA理事長賞を受賞
Global News Asia / 2018年10月2日 15時15分
2018年10月1日、JICA理事長賞は国際協力事業を通じて開発途上国の人材育成や社会発展に多大な貢献をされた個人・団体に対してJICAより贈られるものです。第14回目を迎える今年度は49個人・団体が受賞。ラオスからはチャンタソン・インタヴォンさんが選ばれ、その表彰式が東京で行われました。
チャンタソンさんは、JICAが1998年の設立に協力した「ホアイホン職業訓練センター」の代表を務め、2001年にJICAの協力が終了した後も同センターを独立採算で運営し、障がい者や孤児を含む821人の女性の職業訓練と自立支援を行ってきました。同センターは先日、設立20周年を迎えました。ここで女性が作ったラオスの伝統的な織物は、日本とラオスの協力の象徴として、円借款事業で拡張したビエンチャン国際空港ターミナルにも飾られています。
またチャンタソンさんは、1982年に日本で「特定非営利活動法人ラオスのこども」を設立し、代表として活躍しています。JICAの草の根技術協力事業等により、ラオス全土に学校図書室・図書館・地域文庫を312か所設置し、ラオス語の図書219作品を90万部以上印刷・配布する等、精力的に子どもたちの読書を推進してきました。更に、日本とラオスで講演や織物の展示販売会を行う等、日本とラオスの文化交流促進とともに、JICA事業の理解促進にも寄与しました。日本語とラオス語の通訳が極めて少ない1990年代から26年間にわたり、JICA事業の様々な分野で通訳を行う等、ラオスにおけるJICA事業の実施促進にも貢献がありました。
【JICAラオス事務所 : 戸倉裕子】
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