【タイ国際航空 学生アンバサダー報告1】写真を学ぶ中山綾さん、タイ人のほほ笑みを捉えることに成功
Global News Asia / 2018年11月14日 9時15分
「タイ国際航空学生アンバサダープロジェクト2018」で選出されたアンバサダーの一人、日本大学芸術学部三年生の中山綾さんは、タイ人の考え方・タイの文化を得意な写真で表現することをマニフェストとし、現地でのフィールドワークを行った。
タイに七年間住んでいた経験がある中山さんは、同校で写真を学んでいる。日ごろから研鑽を積んでいる写真撮影の技術を通して慣れ親しんだ国タイを日本に紹介しようと、今回の応募を思い立った。
渡航前には、SNSや学校で日本人からタイやタイ人に対する疑問や質問を募った。現地では道行く人に声をかけそれらに回答してもらい、回答者の写真を撮るという手法を選択。普段は照明やセットが完備されたスタジオで撮影の練習をしているため、野外で初対面の人を撮影することに緊張があったという。将来の夢や宝物、何をしている時が一番幸せかを聞いて回った結果、合計で35組50人を撮影することに成功。タイ人の人生観に触れるとともに、彼らの飾らない素顔をカメラに収めた。
将来バレーボール選手になりたいという商店で店番中の女の子は、店先で真っ直ぐな視線をレンズに投げかけている。大切にしているものは商品である本だという書店員の女性や、エンジニアになりたいというチュラロンコン大学の学生、日本で桜を見てみたいというカップルや、家族と過ごす時間が一番幸せだという年配の女性。中山さんが撮影した写真には、観光では見ることのできない市中の人々の日常がリアルに映し出されている。タイ在住時に住んでいたマンションへも再訪し、当時から働く顔なじみの警備員と再会。宝物を聞いたところ、すぐ隣にいた妻だと答えてくれたという。中山さんが向けたレンズは、二人の柔らかい笑顔を捉えている。
今回の滞在で、再びタイ人の温かさと優しさを実感したという彼女の写真には、はにかみながらも穏やかな眼差しを向ける現地の人々の表情が共通して写っている。そこには、タイがほほ笑みの国だと言われる所以を見ることができる。
フィールドワーク中、言葉が通じない時でもジェスチャーや表情によるコミュニケーションで意思の疎通を図ったという中山さん。今回の経験を通じて培ったコミュニケーション能力を手に、社会で活躍していきたいと語った。
タイ国際航空が展開する学生向けプロジェクト「タイ国際航空学生アンバサダープロジェクト2018」は、大学生に海外でしか得られない経験をしてもらうことを意図とし、タイでのフィールドワークの場を提供するもの。
【編集 : 山田愛】
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