お客様満足度のさらなる向上を目指すビエンチャン・ワッタイ国際空港
Global News Asia / 2019年4月22日 9時15分
2019年4月、ラオス国の首都ビエンチャンにあるビエンチャン・ワッタイ国際空港は昨年、国際協力機構(JICA)の円借款による支援で国際線旅客ターミナルビルの拡張や国内線旅客ターミナルビルの新設などが行われた。
ビエンチャン・ワッタイ国際空港の国際線ターミナルの管理・運営事業は、Laos政府と日本の(株)JALUXと豊田通商(株)が出資するLao-Japan Airport Terminal Services (以下、L-JATS)が担っている。
JALUXからL-JATSに出向するDeputy General Directorの林 甲士さんは「L-JATSは現在に至るまで約20年に亘ってビエンチャン・ワッタイ国際空港の国際線ターミナルの運営を行っています。その間国際線の便数・旅客数は飛躍的に増加し、昨年はJICAの支援による国際線ターミナルの拡張工事も完了しました。今後の課題はスタッフのモチベーションを上げ、サービス品質の向上を図ることです。残念ながら、日本と比べるとまだまだ意識の低いところがあります。そのため、日本からトレーナーに来てもらいマナー研修を実施するなどして、高い意識を持ってお客様に接することで、お客様に喜んでもらえ、自分の仕事が評価される、このサイクルを理解してもらおうと考えています。そして、研修で得た学びを実践し、実際にお客様に喜んでもらえる経験を経て、スタッフのモチベーション向上を図り、ポジティブな循環を生み出すことが狙いです。世界的に評判の高い日本式のサービスをより多く取り入れ、引き続き、お客様に満足いただき、高く評価いただけるようなサービスの品質向上に努めていきます」と話す。
空港に敷設している太陽光発電は、2014年にJICAの無償資金協力で設置されたもの。JICAラオス事務所の石塚裕子さんは「ラオスはメコン川の豊富な水資源を活用した水力発電が盛んです。ただ、乾季には水量が減り、発電力が落ちてしまうため、隣国から電力を輸入せざるを得ない状況でした。太陽光発電は、乾季であっても発電が可能です。空港に太陽光発電システムを導入することで、エネルギー源の多様化を促進するとともに、ラオスの人々が再生可能エネルギーの重要性を意識するきっかけになることを期待しています」と話す。
国際線の利用者数が最も多いのは韓国路線で、2番目はタイ路線、3番目は中国路線となっている。この3路線で全体の80%を占める。就航数は週168便(16社)で7カ国14都市を結ぶ。現在、2社が就航申請待ちとなっており、今後更に就航する航空会社が拡大することが見込まれる。残念ながら現在は日本からビエンチャンへの直行便はないが、タイ・バンコクもしくはベトナム・ハノイ経由でスムーズに乗り継ぐことができる。
【編集 : HK】
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