【ミャンマー】金髪が鮮血に染まった東修平、死闘の末ベルトならず、ラウェイ大会で王者とドロー
Global News Asia / 2019年8月20日 14時0分
2019年8月18日、世界で最も過酷と呼ばれる格闘技ラウェイの「ミャンマーラウェイ・ワールドチャンピオンシップ4」がヤンゴンのテインピュースタジアムで開かれ、日本の東修平選手が前年王者のビャッカ選手に挑戦した。激しい打ち合いで双方大流血の激戦となり、最終第5ラウンドまでもつれ込んだが、決着がつかず引き分けに終わった。東選手の念願だったベルト獲得はならなかった。
試合は第2ラウンドあたりから、互いに前に出て激しく打ちあう展開となった。ラウェイ特有の体重をかけた重い頭突きの応酬が続いて双方が大量に流血。鋭い肘打ちをうけ東選手の右頭部がぱっくりと切れ、トレードマークの金髪が真っ赤に染まっていった。
第4ラウンドには、東選手が左目の近くから大量出血しドクターチェックとなった。渋るドクターに対して、東選手は滴る血を手で拭って舌でなめるパフォーマンスで試合続行をアピール。われんばかりの声援の中で、ドクターは再開を認めた。
第5ラウンドでは、血まみれになりながらパンチやキックを繰り出す東選手に対し、ビャッカ選手が後ずさりしながらゼスチャーで「危険だ、もう止めろ」とレフェリーにアピールするほどだった。壮絶な打ち合いが続くまま第5ラウンドが終了し、ノックアウトでなくては決着がつかないラウェイのルールにより試合はドローとなった。
終了後にドクターチェックを受けた東選手は、右の頭部に10センチはあろうかという切り傷に加え、後頭部や前頭部、左まぶたなど少なくとも5か所を縫う重傷と判明した。セコンドのひとりは「40~50針は縫っただろう。この状態でも闘志を失わない姿勢に、ビャッカ選手は恐怖を感じていたはずだ」と話した。
東選手は試合終了後、「すべての思いを頭突きに込めた。必ずミャンマーに戻ってきて再挑戦したい」と話した。「ファンがあっての格闘技」と話し、イベント終了後には包帯姿で観戦客を見送り、ミャンマー人ファンの写真撮影などに応じていた。
ラウェイはミャンマーの伝統格闘技。ムエタイやキックボクシングに似ているが、グローブをつけずにバンテージを巻いただけの拳で殴り合うのが特徴だ。頭突きに加え、肘打ちや膝蹴り、投げ技なども認められ、KOでないと勝負がつかない。
【取材/執筆 : 北角裕樹】
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
両者流血の激闘初防衛から一夜「試合を楽しんだ」 武居由樹が再出発へ「経験を力に変えたい」
THE ANSWER / 2024年9月4日 17時32分
-
井上尚弥が生んだドヘニー負傷の“前兆” 常人離れした力に元2階級王者「これが違いなんだよ」
THE ANSWER / 2024年9月4日 16時33分
-
【WWE】イヨ・スカイ タッグ挑戦者決定戦で不覚3カウント…カイリ・セインはまさかの流血
東スポWEB / 2024年9月3日 23時20分
-
亀田和毅の試合を巡り「頭突きとタックル」指摘 兄・亀田興毅が説明...敵陣営から「抗議はありません」
J-CASTニュース / 2024年8月27日 18時36分
-
亀田和毅の「頭突きとタックル騒動」、兄・興毅が詳細解説も... 細川バレンタイン「クソ馬鹿に対する説明は不要」
J-CASTニュース / 2024年8月27日 15時35分
ランキング
-
1バイデン米大統領、クアッド制度化狙い「くさび」 「もしトラ」に備え
産経ニュース / 2024年9月22日 19時9分
-
2ヒズボラ、対イスラエル攻撃激化=一斉爆発で「最初の報復」
時事通信 / 2024年9月22日 19時59分
-
3先住民が遺した壁画に「当時の人類が見たはずがない生物」が描かれていた「謎」...南ア大学チーム
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月22日 13時5分
-
4中国SNS「日本でも中国人狙った事件多い」 根拠ない投稿で深圳の男児刺殺を矮小化
産経ニュース / 2024年9月22日 17時51分
-
5イラン東部の炭鉱で爆発 少なくとも51人死亡 救助作業は難航
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月22日 21時21分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください