1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. アジア

ミャンマー映画祭に社会派作品続々 在野精神を発揮 インディーズ制作者ら

Global News Asia / 2019年9月29日 11時0分

ワッタン映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受けたスースーライン監督(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)

 2019年9月9日、ミャンマーの代表的な映画コンペである「ワッタン映画祭」が閉幕し、アヘン農家の現実を描いた「オピウムファーマー」(スースーライン監督)に最優秀ドキュメンタリー賞を授与するなど、各賞に社会派の映画を選んだ。同映画祭は独立系の制作者が多く参加するもので、ミャンマーのクリエイターの在野精神が改めて発揮された形だ。

 このほか、最優秀ショートフィルムには、貧弱な医療環境が巻き起こす様々なトラブルを浮き彫りにした「シック」(ゾーボボヘイン監督)が選ばれた。また、ニュービジョン賞に選ばれた「ビトイーン」(タンルインウー監督)は、ゴミだらけのヤンゴンの裏道の男女模様を描いている。

 ミャンマーの独立系の若手映画人は、ヤンゴン映画学校などでドキュメンタリー映画の教育を受けたケースが多く、社会問題に切り込む姿勢が強い。ワッタン映画祭もこの系譜を継いでおり、社会派の作品が多く受賞している。

 ミャンマーでは言論規制が緩和されたことを受けて、市民団体が映像制作のワークショップを開催するなど、社会問題に切り込む手段として映画を活用する動きが進んでいる。10月には新しい社会派映画祭「ワンステップ・フィルム・フォーラム」が新たに立ち上がる予定だ。
【取材・執筆 : 北角裕樹】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください