【ミャンマー】スーチー顧問支持の集会に数万人 ロヒンギャ虐殺容疑に反論 「国の威信守ってくれる」
Global News Asia / 2019年12月11日 6時15分
2019年12月10日、2017年にイスラム系住民ロヒンギャを虐殺したとしてミャンマーが訴えられている国際司法裁判所(ハーグ)の審理の開始を受け、提訴に反論するアウンサンスーチー国家顧問兼外相を支援する集会が最大都市ヤンゴンで開かれた。支援者は「スーチーさんを応援しよう」「今こそ団結が必要」と訴えかけた。地元紙は「数万人が参加した」と報じている。スーチー国家顧問は同裁判所で始まった審理に参加しており、11日にも聴聞会で虐殺容疑に対して反論する。
ラカイン州では2017年、ロヒンギャ系テロ組織「アラカン・ロヒンギャ救世軍」が警察施設などを攻撃したのをきっかけに、ミャンマー国軍が掃討作戦を実行し、その結果70万人以上のロヒンギャ難民が発生して隣国バングラデシュに逃れてた。その過程でミャンマー側のロヒンギャに対する大量殺人やレイプがあったとの証言がある。今回の提訴では、イスラム協力機構の代表として西アフリカのガンビアが、ロヒンギャに対する虐殺が行なわれたとして、ジュノサイド条約違反などの疑いでミャンマーを訴えていた。これに対しミャンマー側は「提訴は不当」と反論、スーチー国家顧問が自ら弁護団を率いてハーグに乗り込む。
10日の集会の会場となったマハバンドゥーラ公園では、多くの人が「スーチー母さんを支持します」などとするプラカードを掲げたほか、署名活動を行う市民の姿もあった。集会に参加した65歳の男性は「国民を代表して、国の威信を守ってくれるスーチーさんを応援したい。ほかにこんな人はいない」と話した。家族とともに参加した女子大生(18)は、「スーチーさんが国を守ろうとしているのでサポートしたい」と力を込めた。
ミャンマーでは、ロヒンギャを「バングラデシュからの不法移民」とみなす考え方が強く、国際社会の批判に対しては反発の声が強い。地元紙などによるとこのほか、マンダレーやバゴーのほか、カレン州やエーヤワディ管区などでもスーチー国家顧問を支援する集会が開かれている。
【取材・執筆 : 北角裕樹】
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