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【もっと素敵なタイへ】真面目なタクシー運転手、忘れ物スマホを持ち主へ

Global News Asia / 2019年12月24日 9時15分

バンコクのタクシー

 2019年12月23日、バンコクの日系企業経営者がタクシーに置き忘れたスマホが、手元に戻ったという話が身近に起こった。悪評ばかりが目立つタイのタクシーだが、実は真面目な運転手が多いということを知っていただきたく本稿を紹介したい。

 無くしたスマホが手元に戻る。日本では当たり前のことでも、ここタイではまだまだ珍しいこと。時にTVニュースになったりもしている。かくいう自分自身も過去に何度かタクシーに忘れ物をしたことがあるが、戻ってきた試しは一度もない。しかし今回、知人が置き忘れたスマホが戻ってきたというので話を聞いてきた。

 その知人は、日本人起業家でバンコク在住8年の小林武氏(仮名)。スマホを無くした先月の夜は、取引先と飲み歩いた後、家路につくためにタクシーを利用した。紛失に気がついたのは翌日のこと。その時は、何件もハシゴした店のどこかに置き忘れたに違いないと、一緒に飲んでいた取引先に店の連絡先などを聞いて、確認して回ったものの結局見つからず終い。

 スマホが見つかったという一報は、意外にも取引先銀行からだった。たまたま所用で訪れたバンコク銀行から、小林氏へ電話連絡をしたところ運転手が応答。預かっている旨を銀行員に告げたのだという。そして、その吉報は銀行から会計事務所へ伝えられ、小林氏へと伝えられた。

 知らせを受けた小林氏は、すぐに連絡を取りスマホは無事に手元に届けられた。スマホを保管していた運転手は、バンコク近郊パトゥムタニー在住のソムサク・ボリブーンさん(56才)。

 「お客さんが降りて走り出し、少ししてから後部座席にスマホを見つけました。持ち主はきっと困っているだろうと思って、連絡が来るのを待っていました。無事にお返しできて安心しました。」そう告げたあと早々に仕事に戻って行ったという。

 タイのタクシーというとメーターを使わないボッタクリや、不正に改造したメーターで高額な料金を請求したりと、その悪評は観光客だけにとどまらない。しかし、実際には彼のように真面目な運転手が多い。ごく一部の悪徳運転手が全体の風評を落としめているのが実態。

 ちょうど観光シーズンのタイ。旅行でタクシーを利用する際に気をつけていただきたいのは、メーターを使わないタクシーは利用しないこと。行き先を告げて、いきなり料金を行って来る運転手は、タクシーだけでなくタイの観光にとっても厄介者。そうした輩を避けて、気持ちよくタイ旅行を満喫していただきたいと先のソムサク運転手も願っているに違いない。
【取材・編集 : そむちゃい吉田】

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