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韓国政界にも、おいしい蜜はあるようだ

Global News Asia / 2020年1月24日 8時30分

韓国の国旗

 2020年1月22日、故・ノ・ムヒョン元大統領の娘婿が、次期総選挙への出馬を表明した。彼も、ノ・ムヒョン元大統領、文在寅大統領と同じく、弁護士である。

 この日国会で記者会見を開き、「世間の皆さんは、私をまだノ・ムヒョンの娘婿とし認識していない。しかし、今日からは、ノ・ムヒョンが私の父だったという認識にかえて見せる。それこそが、数々の人々が今後も未来に向かって突き進む義父の大きな政治とその意味を引き継ぐことだ」と語った。出馬する地盤については、「忠清北道永同郡は、100年以上に渡って私の先祖が暮らしていた場所。私の先祖の魂がある故郷だから」とした。

 記者から「ノ・ムヒョン元大統領の自殺が、政治の道に入る決意に影響しているのか」と問われると、「影響はあるが、すべての理由ではない」と回答した。ノ・ムヒョン元大統領の娘である妻は「選挙の現実を多少なりとも知っているので、とても心配している」とのこと。しかし、姑であるノ・ムヒョン元大統領の夫人は大変励ましてくれていると言う。

 ノ・ムヒョン元大統領は、飛び降り自殺する2カ月前に「政治、するな。得るものに比べたら、失うものの方がはるかに大きい」「大統領になろうとしたのが、間違いだった」という文章を残している。

 ノ・ムヒョン元大統領の弁護士仲間で、それが縁で政界入りし、ノ元大統領の仇をとろうと検察にあれこれは向かっているのが文在寅大統領だ。彼は、あくまでも他人であり、尊敬する先輩が受けた仕打ちを、政治家としてではなく私憤としてはらそうとしている。しかし、娘婿は違う。舅に自殺された家の婿である。仮に遠い未来、大統領まで上り詰めてしまったら、なにを私物化し、ノ大統領の死後の地位を向上させるとも限らない。

 一族で悲しい思いをした。しかし、日本でもよくある世襲議員。議員そして大統領になると言う道には、悲しみを凌駕する、おいしい果実、蜜があるに違いない。
【編集 : LK】

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