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「新世界」で6年目 ミャンマー国立交響楽団で山本祐ノ介さんが指揮 小山京子さんもピアノ協奏曲

Global News Asia / 2020年2月26日 19時30分

コンサートにはピアニストの小山京子さんも参加(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)

 2020年2月20日、ミャンマー国立交響楽団がヤンゴンでコンサートを開き、数百人のミャンマー人音楽ファンらが演奏を楽しんだ。同楽団を支援している指揮者の山本祐ノ介さんが指揮棒をふるい、山本さんの妻でピアニストの小山京子さんも参加。夫妻は2013年から同楽団の指導役を務めており、今回のコンサートは6年目になる。

 この日は、小山さんがベートーベンのピアノ協奏曲「皇帝」を披露。ドボルザークの「新世界より」など本格的なクラシック音楽のほか、ミャンマーの伝統曲をアレンジしたものも演奏された。

 同楽団は情報省傘下のミャンマー唯一の交響楽団。2001年に設立されたが、後ろ盾のキンニュン首相が失脚した2004年以降、活動停止に追い込まれていた。長年表立った活動ができず腕がなまり士気も低かった団員らを、山本さん夫妻が足しげくヤンゴンに飛び、丁寧に指導して育て上げた。山本さんは演奏終了後に「いい会場でコンサートが開くことができてうれしい。技術的に向上したものの、こうした大きなコンサートを数多くこなして経験を積む必要がある」と話した。

 夫妻は10年かけてベートーベンの第1番から第9番までを演奏することを目指している。6年目の今年は第6番「田園」の順番だったが、ゆったりした曲調がミャンマー人の好みに合わないと判断し、代わりに迫力のある「新世界より」を加えたという。
【取材/執筆 : 北角裕樹】

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