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韓国・大邱市の交番『姥捨て山』か

Global News Asia / 2020年3月3日 8時0分

韓国の交番のイメージ

 2020年1月末の真夜中に、韓国・大邱市の交番に、80代の母親と50代の娘が訪ねてきた。

 母の介護をしていた、もう一人の娘が事業に失敗して夜逃げをしたと言う。交番に連れてきた娘は精神を患っていて、母の介護ができないと言う。

 警察は「警察で、面倒を見ることはできない。療養型病院をあたってくれ」としごく当たり前の回答をした。しかし、恨の国の住人だ。母親と警察と娘が激しく論争になった。「外の風に当たってくる」と娘は、出て行ってしまった。

 残された母親は、重度の認知症を患っており、対話ができず、警察もお手上げだった。連絡先を聞いても、「娘は用があって忙しい」とかばうかのように繰り返すだけで、自分の所在地も言えない。

 一晩、その母親は交番にいた。しかし、朝になっても娘が現れないため、母親の携帯電話に登録されていた知人に連絡し、自宅の住所や家族関係を把握した次第。3人いる子供は誰も電話には出なかった。家にも出向いたが、応答はなかった。結局、母親は、療養型病院の閉鎖病棟に預けられた。

 この後わかったのは、母親は永川市で50年に渡って洋服の販売業をしていた。認知の症状が出たのは、2019年夏ごろからだと言う…推測するに、子供たちは誰も介護疲れで、母親を放り出したわけではない。

 むしろ、今まで商売をして稼いだ財産は、子供達に事業資金として与えてしまい、その後音信不通になったとのこと。もらうものをもらったら、母親はいらないということか。

 交番に連れてきた娘は、精神病院に入院中以外、他の子供たちの行方は、まだわかっていない。唯一所在が分かった娘も、精神病だけに刑法上の保護責任者遺棄罪を適用しにくい状態だ。

 韓国という国は親を交番に捨てるのもありなのだ。日本では草の根わけても介護者は探されるし、いくら世話ができなくても、病院に放り込むことすら順番待ちだ。親捨てという犯罪にあまりにも甘すぎる。これから続々続くことだろう。

 少なくとも、母親が、新型コロナウィルスに罹患していないことを祈る。
【編集 : UH】

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