HIS「ラオスのろう者と共に、ろう文化と手話文化を学ぶラオス」ASEANツーリズム・アワード受賞
Global News Asia / 2020年3月27日 12時0分
国際機関日本アセアンセンターは、ASEAN諸国の魅力の開発・紹介に貢献する、優れたツアー商品を表彰する「ASEANツーリズム・アワード・ジャパン2019」を実施した。「ラオスのろう者と共に、ろう文化と手話文化を学ぶラオス・ビエンチャン5日間」を、メコン賞に選んだ。
旅行会社 : 株式会社エイチ・アイ・エス
オペレーター: 株式会社エイチ・アイ・エス(ビエンチャン支店)
航空会社 : ベトナム航空
生き生きと暮らす、ラオスのろう者と触れ合う旅。手話は今や、もう一つの言語。大きく口を開きゆっくり話し、手話も駆使しながら、お互いの想いを伝えあうこと。これは、音声を伴う言葉だけより、なお深く相手のことを知ることができる方法だ。
日本では、ろう者というとどうしても職種に制約があるケースが見られる。ラオスも同様でなかなか難しい点があるが、それでも多くのろう者が生き生きと表舞台で働いている。
同ツアーはビエンチャンを舞台に、ラオスのろう者が働くカフェ(ADDP/minna no cafe)での職場体験やラオス手話レッスンコース、更にはビエンチャン聾学校でのボランティア体験を通して、ラオスのろう者とろう文化を学ぶスタディツアー。
ラオスの手話文化を学び、職場体験と手話体験や、ラオスの人懐っこい子どもたちとの交流で、手話の概念がきっと変わる。
このツアーを機に、参加者がラオスのろう文化を学ぶだけではなく、ラオスのろう者にとっても、日本の観光客から新しい世界を学ぶきっかけになり、ラオスろう文化の発展へと繋げていくことを目的とした。相互発展となる、可能性のある画期的な旅だ。
自らも聴覚障害があり、旅行を企画したエイチ・アイ・エス ユニバーサルツーリズムデスク 片桐幸一さんは『実際にご参加されたお客様には、日本とは異なるラオスのろう文化に驚きを感じたり、人懐っこいラオスの子どもたちに癒されたりと様々な体験をして頂いています。
今回はラオスを舞台にしていますが、他にもカンボジアやインドネシアなど、様々な聴覚障害の世界を体験してもらうツアー商品を造成したいと思っています。同じアジアなのに互いに知らない部分も多く、一歩、踏み出すだけで異なる新しい世界が近くにあるアジアだからこそ、もっと数多くの方にディープな障害者の世界を知ってもらうきっかけを持ってもらいたいと思います』とコメントした。
ASEANツーリズム・アワード・ジャパン2019で表彰されたカテゴリーは、「ニュー・デスティネーション賞」新しいデスティネーションの開発に貢献し、ASEANの新しい観光の魅力を紹介するツアー。
「ラグジュアリー・トラベル賞」ワンランク上の上質な旅を提案するツアー。
「ユニーク・ツアー賞」今までにない新しい視点でASEANの魅力を紹介したツアー。
「サステナブル・ツアー賞」持続可能な観光を商品化したツアー。
「メコン賞」カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナムの魅力を紹介したツアーなど。
日本アセアンセンターは、ASEAN加盟国と日本政府との協定で1981年に設立。日本とASEAN諸国間の「貿易」「投資」「観光」の3分野についての経済促進と、「人物交流」の促進を主な目的として活動する国際機関。
【編集 : KP】
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