ミャンマー記者ら2人を国境警備隊が一時拘束 カレン州のタイ国境地帯 警備隊高官は「兵士の判断で拘束」
Global News Asia / 2020年3月6日 16時30分
2020年3月4日、ミャンマーの英字誌「フロンティア・ミャンマー」などによると、ミャンマーのタイ国境地帯に位置するカレン州ミャワディで、同誌の女性記者ベティ・ハン氏と英字紙「ミャンマータイムズ」の男性カメラマンのマーノー氏が、ミャンマーの国境警備隊に一時拘束された。ベティ氏はフロンティア誌上で、カレン系少数民族武装勢力を中心に組織された国境警備隊が手掛けるビジネスを暴露するなど、国境地帯に関する一連の記事を執筆していた。
フロンティア誌など地元メディアの情報を総合すると、3月4日午後にベティ氏ら2人はミャワディで取材中に国境警備隊の兵士の職務質問を受けて拘束された。その後カレン州政府の高官らが釈放を求め、2人は翌5日夕に釈放された。兵士はベティ氏らの取材メモをチェックしており、取材の妨害が目的だった可能性がある。国境警備隊の高官は地元メディアに対し、「現場の兵士の判断で拘束したが、恥ずかしい行為であり再発防止を指示した。フロンティア誌の報道に問題があったとは考えていない」と述べた。
ミャンマーでは、2018年にロイター通信のミャンマー人記者2人が逮捕・有罪判決を受けたほか、2019年に人権派映画監督のミンティンココジー氏らが逮捕・有罪となっている。市民団体の調査では、2019年に表現の自由にかかわる法律で300人以上が訴追されていると報告されており、ジャーナリストや市民活動家らの安全が懸念されている。
【取材/執筆 : 北角裕樹・リンニャントゥン】
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