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やはり、マスクは不正に裏流通されている

Global News Asia / 2020年3月23日 8時15分

韓国の国旗

 2020年3月、どこの国でもそうだが、自国の国民がマスク不足にあえいでいるにも関わらず、他国への支援に総計何百万枚も送っている事実をおかしいとは思わないのだろうか。

 まだ非常事態でないとして、マスクの備蓄は充分にあるとも言っている。ならば、国民一人1枚づつ配布するべきではないだろうか。1枚でもほっとする人は多い。

 そして、やや復帰状態にある中国のマスク工場が、毎日何万枚作っていると言っても、行きわたらないのはなんでだろう。

 韓国の医療品卸会社「ジオヨン」が、政府から公的販売業に指定される直前まで、マスク60万枚を違法に申告せずに販売していた容疑がかけられている。

 政府は、2月12日に、国内のすべてのマスク販売業者に一日1万枚以上のマスクを売る時は、必ず翌日の昼12時まで申告するように通達した。

 しかし、「ジオヨン」は申告しなかった。当時の市中価格を5000ウォン(約440円)と想定すると、約30億ウォン(約2億6500万円)分のマスクが、政府の知らない間に売買されたことになると言う。

 警察は、SNSの一つであるカカオトークのオープンチャットを通じて、手がかりをつかんだ。そのチャットでは、マスクの買い占めや売り惜しみと無申告違法マスク取引が行われていた。ネットが売買場所だとすると、もっと高額な価格で売買されていてもおかしくはない。

 「系列会社間の取引過程で担当社員が申告を誤ってしそびれた」とジオヨン側は言い逃れようとしている。

 一応日本のオークションサイトなどSNSでの公開マスク販売はできなくなった。しかし、抱き合わせや製品置き換えで販売は続いている。

 大きな会社でも政府に売値を決められるより、より高価な利益になるのなら、誰なのかわからなくても現金取引してくれる方に売りたいのだろう。

 こういったモラルの欠如が続く限り、全地球規模でのマスク不足は永久に続き続ける。事態が終息した時、マスクの大量在庫を抱えて自滅するのは誰であろうか。

【編集 : OM】

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