ミャンマー株、外国人売買が実際に開始 出足が乱れ取引ごく少数 市場インパクトは限定的
Global News Asia / 2020年3月24日 10時0分
2020年3月23日、ヤンゴン証券取引所の上場株の外国人取引が実際に始まった。20日のスタート時には外国人の証券口座の開設が間に合わずに取引が行われなかったが、23日には口座を開設した外国人が少数ながらも取引を開始した。ただ、取引対象となった2銘柄はいずれも同日値を下げており、外国人参入の市場へのインパクトは今のところ限定的と言えそうだ。
外国人が取引できるようになったのは、上場5銘柄のうち3銘柄。ただ、このうち1銘柄は大口のブロック取引しか認められてないので、外国人が簡単に売買ができるのは2銘柄になる。ヤンゴン証取の発表によると、この日の取引では投資会社のファースト・ミャンマー・インベストメント(FMI)を50株(約55万チャット=約4万3千円相当)、工業団地開発のミャンマー・ティラワSEZホールディングス(MTSH)では100株(約38万チャット=約3万円相当)が外国人によって買われた。ただ、この2銘柄はいずれも終値ベースでは前営業日からわずかながら値を下げている。取引状況から、まだ多くの外国人が口座を作ることができておらず、同日取引ができた外国人はごく少数にとどまるとみられ、株価への影響は小さかった模様だ。
ヤンゴン証取の市場全体の値動きを示すMYANPIXは同日終値時点で456.34になるなど開始当初の半分以下の水準で推移している。このため、外国人の参入は低迷するミャンマー株式市場の活性化の起爆剤になると期待されている。
【取材/執筆 : 北角裕樹】
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