【ミャンマー】コロナに負けない! 市民らが食料配布 政府の配給に先行
Global News Asia / 2020年4月10日 9時30分
2020年4月9日、最大都市ヤンゴンのイエチョー通りでは、翌10日から始まる水かけ祭り連休を前に、新型コロナウイルスの感染拡大によって経済的に困っている住民を対象に、食料の配布を始めた。政府は連休中に貧困層に対して配給を始めると発表しており、市民らが先行した形だ。ミャンマーでは、仏教の教えによって喜捨は尊いこととされ、世界的にも寄付やボランティアに積極的な「寄付大国」として知られている。
9日朝、イエチョー通りでは、ボランティア約30人が、付近の貧困層の住民約300人に対して、米や食用油、卵、ジャガイモなど約250万チャット分(約20万円)を配布した。経済的に困っていると判断した人に対して、事前に配給券を配る形で実施。外出自粛の影響で収入が減っているサイカー(3輪自転車タクシー)の運転手のほか、市場の行商人、野宿生活者などが対象という。
ボランティアに参加したタクシー運転手のポーチョーさんは、「新型コロナで困っている人は多い。水かけ祭りの休日を前に食料を配布することで、とても感謝されている」と話している。今年の水かけ祭りの連休は、新型コロナの影響で政府から外出禁止要請が出ており、祭りは行われない見通し。工場の操業停止などで大規模なリストラを実施しており、経済にも大きな影響が出ている。
【取材/執筆 : 北角裕樹・リンニャントゥン】
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