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【ミャンマー】新年の恩赦2万4000人 国軍批判ラップ劇団員ら釈放されず

Global News Asia / 2020年4月26日 9時15分

2019年10月の裁判に出廷した劇団員(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)

 2020年4月17日、ミャンマーでビルマ歴の元旦を迎えた同日、ウィンミン大統領は恩赦を発令し約2万4000人を迎える受刑者らを釈放した。ミャンマーでは、新年を迎えるにあたって恩赦を実施することが伝統となっているが、市民団体によるとここ10年で最大という。しかし、去年に国軍を批判したとして逮捕された伝統ラップ劇団「ピーコックジェネレーション」のメンバーは釈放されていない。
 
 市民団体の政治犯支援協会(AAPP)によると、収監されていた76人の政治囚のうち、今回の恩赦で釈放されたのは18人にとどまった。AAPP幹部のアウンミョーチョー氏は取材に対し、「恩赦は歓迎するが、まだ、残っている政治犯を早く恩赦してほしい」と話した。

 また、ミャンマーの伝統的なラップである「タンジャ」の公演で国軍を風刺したとして起訴されたピーコックジェネレーションの6人は複数の禁固刑を受けて収監中だ。劇団の広報担当者のナンリン氏は「恩赦には透明性がない。どんな方針で釈放をしたのか疑問だ」と話した。

 ミャンマーは2016年からアウンサンスーチー氏が実質的に率いる国民民主同盟(NLD)政権となったが、それ以降も政府批判などで逮捕されるケースが相次ぎ、政治犯が収監されている。
【取材・執筆 : リンニャントゥン】

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