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「タイのコストコ」ミャンマー進出 大型卸売店のマクロ 新型コロナで大行列

Global News Asia / 2020年5月30日 7時15分

ミャンマーに進出したタイ資本の大型卸売店マクロ(ヤンゴン、撮影:北角裕樹)

 2020年5月30日、ミャンマーに進出したタイ資本の大型卸売店「マクロ」の1号店がこのほどオープンし、話題となっている。新型コロナウイルス対策で入店人数を絞っていることもあり、店外には長蛇の列。タイの財閥チャロン・ポカパン(CP)グループ傘下のマクロは、業務用の大容量の商品を販売しつつ一般市民の利用も多いことから、「タイのコストコ」とも呼ばれている。経済発展で増えるミャンマーの中間層をターゲットに、輸入商品などで差別化を図る戦略とみられる。

 同店はヤンゴンのミンガラタウンニュ郡区に4月にオープンしたロードサイト店。業務用がメインだが一般市民も利用でき、食品から雑貨、電化製品など幅広く取りそろえる。政府系新聞によると、商業省の用地約3万7千平方メートルに建設され、投資額は2870万ドル(約30億円)。

 5月上旬の時点では、新型コロナ対策で入店人数を絞っていることもあり、入り口から数十メートルに及ぶ行列ができた。家族連れなど一般消費者の姿が目立った。店舗では、24本パックの飲料や、箱詰めの食品など大容量の商品を山積みにして陳列。CPブランドの食料品など輸入品を多く取りそろえるほか、肉や魚など生鮮食品に力を入れている。店づくりからは、飲食店などへの卸売りに加え、輸入品など高級食材を比較的安価に取り揃えることで、自家用車を所有する新興中間層を取り込む戦略がうかがえる。

 ミャンマーでは同様のコンセプトの店舗として、ミャンマー資本の「ガンダマー・ホールセール」がある。大型の量販店では、小売最大手シティマート・ホールディングスが「オーシャン」を展開。また、日本のイオンモールが2023年にも開業すると報じられている。
【取材/執筆 : 北角裕樹】

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