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ミャンマー国軍、2つの武装勢力に医療団派遣を提案 新型コロナで国境対策

Global News Asia / 2020年5月15日 7時0分

ヤンゴンの一部ではセミロックダウンが発令され、移動が制限されている(撮影:北角裕樹)

 2020年5月10日、ミャンマーのミンアウンライン国軍司令官は、東部シャン州のチャイントンで武装勢力のワ州連合軍(UWSA)と民族民主同盟軍(NDAA)の幹部とそれぞれ会談し、新型コロナウイルス対策のため、国軍の医療チームを各勢力の支配地域に派遣することを提案した。これらの武装勢力の支配地域は中国に接しており、ミャンマー政府の管轄下でない非公式の国境ゲートがあるため、中国からの入国者の対策を進めたい考えだ。現在2つの勢力は全土停戦協定に署名しておらず、これをきっかけにミャンマー側と武装勢力との対話が進む可能性がある。

 国軍司令官事務所の発表などによると、ミンアウンライン国軍司令官は、「国境ゲートから帰国して隔離された人の記録を管理し、事実確認をする必要がある。国軍の医療チームは、手当と感染防止を行なうことになる」と話し、それぞれの支配地域に医療チームを派遣することを提案した。武装勢力側は、支配地域では感染者はなく、国境ゲートは1月から閉鎖していることなどを説明したという。地元英字紙ミャンマータイムズによると、ワ州連合軍が派遣を受け入れる意向を示している。国軍は2つの勢力に対してマスクや防護服などを送っている。

 ミャンマー国軍は5月9日、新型コロナ対策を理由として、アラカン軍との戦闘が激化しているラカイン州とチン州を除く地域で、武装勢力との戦闘を一方的に停戦すると発表している。
【取材・執筆 : 北角裕樹】

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