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ミャンマー国軍が暴行認める 拷問ビデオ流出で調査 内戦続くラカイン州

Global News Asia / 2020年5月16日 7時45分

インターネットに流出したビデオ(ラジオ・フリー・アジアのニュースから)

 2020年5月12日、ミャンマー国軍の兵士とみられる複数の男性が、数人の男性に殴る蹴るの暴行を加えて尋問する様子が撮影されたビデオがインターネット上に出回ったことを受け、国軍が暴行の事実を認め、調査に乗り出した。同日、国軍が声明を発表し、調査して関係者を処罰する方針を明らかにした。西部ラカイン州などで国軍と激しい戦闘を続けるアラカン軍(AA)と関係が疑われた住民を逮捕し拷問したという。

 国軍の発表した声明によると、国軍の警備隊員は4月下旬、アラカン軍との関与が疑われた5人を逮捕。ラカイン州のポンナジュンからシットウェまで軍用船で輸送中に拷問を行なったという。

 地元メディアによると、流出したビデオは少なくとも3種類。船室とみられる狭い部屋で、後ろ手に拘束したうえ目隠しをした男性らを、屈強な体躯の男が髪をつかんで殴ったり、蹴ったりする様子が撮影されている。一部の男は軍服を着用している。暴行の様子がしっかりと撮影されていることから、内部関係者の撮影した映像が何らかの理由で流出した可能性がある。
【取材/執筆 : 北角裕樹】

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