【ミャンマー】アラカン軍が警察署を攻撃 警察官4人死亡 内戦激化のラカイン州
Global News Asia / 2020年6月5日 10時0分
2020年5月29、午前2時ごろ、ミャンマーの西部のラカイン州のヤティダウン地域のタジンミャイン警察署にラカイン族系少数民族武装勢力のアラカン軍(AA)が攻撃した。この攻撃で警察官4人が死亡し、民間人を含む9人が拘束された。アラカン軍は声明で、ミャンマー政府と国軍にラカイン州から出ていくように求めている。
国軍とアラカン軍の双方が発表した。双方の発表を総合すると、約100人のアラカン軍の兵士が重火器を使いタジンミャイン警察署を攻撃、一時占拠した。警察官4人が死亡したほか、警察官6人と民間人3人がアラカン軍に連行された。民間人は同日中に解放されたという。
アラカン軍は声明で、ミャンマー政府の公務員や軍人らに対し、ラカイン州から出ていくように要求した。一方、大統領官邸の報道官は29日のオンライン記者会見で「以前は政治的な手段での解決を模索したが、アラカン軍は消極的だった。アラカン軍は民族の平等を求めているのではなく、テロ攻撃をする組織にほかならない」とアラカン軍を非難した。
6月1日には、アラカン軍とほかの2つの武装勢力で作る「北部同盟」が8月31日まで3カ月間、一方的に停戦することを発表している。ただ、国軍側はアラカン軍に対する攻撃をやめる姿勢を見せておらず、引き続きラカイン州とチン州での戦闘は続くものとみられる。地元マスコミによると、アラカン軍との内戦でこれまでに100人以上が死亡し、10万人以上が避難を余儀なくされている。
【取材/執筆 : リンニャントゥン】
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