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平和求める集会の17人に罰金400円、ミャンマーの裁判所が異例の軽い判決

Global News Asia / 2020年7月11日 7時15分

公判終了後に、取材に応じる弁護団と被告人(ヤンゴン、撮影:リンニャントゥン)

 2020年7月10日、ミャンマー北部の内戦に反対するデモを無許可で行なったとして、平和的集会法違反罪に問われた市民運動家ら17人の判決が、ヤンゴンのバハン郡区裁判所であった。同裁判所は17人に対して、それぞれ罰金5, 000チャット(約400円)の有罪判決を下した。同様のケースでは罰金刑は珍しく、禁固刑を想定していた被告側を驚かせた。

 事件は2018年5月12日午後、ヤンゴンのタームエ地区のスーパーマーケット前に、市民ら100人以上が集まり、ミャンマー北部カチン州の内戦をやめるように求める集会を無許可で開いたもの。これに対して警官隊が鎮圧に動き、逮捕者も出ている。ミャンマー当局は集会の主宰者ら17人を平和的集会法違反罪で起訴した。

 判決に際し裁判官は、集会の主催者らが事前に手続きを申請したが当局が認めなかったという経緯に触れたうえで、「ナイフや棒などの武器を持たずに集会を行ったものだ」と指摘。そのうえで、当局の指示を無視して集会を開いたことから有罪判決を言い渡した。

 判決言い渡し後、被告側の弁護団は「通常は禁固刑となるケースで、異例の判決といえる。裁判官が事情をしっかり考慮して出した判決だと思う」と話した。市民活動家で今回の事件の被告のひとり、ティンザーシュンレイイーさんは「無罪であればもちろんよかったのだが、今回の判決はいい結果だとはいえる」と話している。
【取材/執筆 : リンニャントゥン・北角裕樹】

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