【フィリピン】ドゥテルテ大統領の手腕で、一日も早いワクチン入手を! 国民の願い
Global News Asia / 2020年8月12日 7時30分
2020年8月11日、ドゥテルテ大統領の強力な手腕で、新型コロナウイルス対策のためのワクチンの入手協議が進んでいる。中国からは無償で。ロシアからは条件面を調整中だ。
マニラ首都圏などの「都市封鎖」を6月に一時的に緩和してから感染拡大基調はドンドン深刻化している。2万人弱だった感染確認者の累計は、7倍増えて約14万人。
ドゥテルテ大統領は、マスク着用や外出規制に従わなければ逮捕。また警察に対して武力攻撃する様なら射殺もOKだと治安当局に指示した。
治安当局の権限を拡大する「反テロ法」を成立させた。テロ容疑者の範囲は広がり、令状なしで拘束できる期間がそれまでの3日間から24日間に延びた。法制化は正しい事だがそうした中、警察官が少女をレイプし、警察署に被害届を出した後、少女が殺害される痛ましい事件も起きている。残念ながら警察に対する一般市民の信頼度は日本に比べ著しく低い。反テロ法を現場の警察官が悪用する危険性は払拭されてはいない。
大統領選で恣意的にドゥテルテ大統領のネガティブ情報を発信し、ドゥテルテ大統領の目玉政策の麻薬取り締まりを問題視してきたフィリピン最大の民間放送局ABS-CBNは、免許の期限切れで放送停止に追い込まれた。ドゥテルテ大統領は免許更新を拒否すると公言していた。
実行力の背景には、80パーセント以上の高い支持率がある。平和な日本から見ると強権発動する人権無視の大統領と誤解する人もいるが、大鉈を振るわなければ、フィリピンの改革は難しい。汚職まみれの政治家や高官の多くが一掃された。
フィリピンは貧富の差が大きい。企業側に有利な法律が多い。超富裕層は財閥を拡大し君臨する。貧困層は満足な教育を受ける機会が少なく、余程の幸運に恵まれなければ、この階層から這い上がることは困難だ。
ドゥテルテ大統領が登場するまでの腐敗政権では、多くの国民の生活水準を向上させることの優先順位は極めて低かった。
ドゥテルテ大統領への期待は、新型コロナで経済が悪化してもとても高い。後継者には娘のダバオ市長を務めるサラ氏をとの声も日に日に増えている。
【編集 : Eula Casinillo】
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