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人命よりも食欲優先! デリバリースタッフは命がけの危険な職業ーソウル集中豪雨

Global News Asia / 2020年8月13日 11時0分

ソウル

 2020年8月、ソウルの漢江公園の名所が集中豪雨で浸水した。水上ビルと陸地をつなぐ橋が水に浸かってしまった。こんな状態を危険だと、韓国では言わない。

 なぜなら、ビル職員が、あらかじめ出前を頼んでいた、ジャージャー麺をロープに結わえて、配達させたというのだ。

 水上ビルには、3人の関係者がいた。時は午後4時半ごろ。夕飯にはちょっと早いが、この雨で昼食もままならなかったのかもしれない。近くの中国料理店にジャージャー麺などの出前を頼んだ。この時点で、橋はかかっていた。危険ではあるが渡れる状態だったと関係者は力説する。しかし、ジャージャー麺ができて出前に出る時点では、もう橋は水に飲みこまれていた。

 橋の向こう岸で呆然とする出前人に、水上ビルの関係者は、あらかじめ陸地とつないでいた非常用ロープで渡せと指示したのだ。「万が一危険な状況に備えてロープを使っての出前の準備をしていた」もう水位は、ゴムボートを使わなければ、関係者がにげられない状態になっていた。

 出前を頼むのも大概だが、出前に行かせた中国料理店も中国料理店だ。ジャージャー麺と引き換えに命を落としたら、ジャージャー麺の英雄とでも呼ばれたのだろうか。どんな危険な状態でも、腹ごしらえが優先だ。韓国人は実に肝が据わっている。
【編集 : fa】

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