【ミャンマー】カレン族の殉難者の式典、開催した指導者2人逮捕
Global News Asia / 2020年8月18日 20時15分
2020年8月12日、ミャンマー最大都市ヤンゴンのマハバンドーラ公園の前で、70周年になるカレン族殉難者の日の記念式典が開催された。その式を無許可で行ったとして、チヤウタダ警察は記念式典を中止させ、指導者の2人を逮捕した。カレン民族の活動家からは不当逮捕だという声が出ている。
カレン族の殉難者の日は1950年8月12日、犠牲を払って独立後のミャンマーでカレン族の武装勢力を指揮したバウジー氏がミャンマー国軍との戦闘で命を落としたことを記念するもの。今年は70年目だが、新型コロナウイルス対策のため、小規模の式典になった。
平和的集会法では、集会などを行うときは当局に届け出るよう定めている。式典の運営側は届け出を出したが当初当局が難色を示したため、その後も交渉を続けていた。運営側は最終的に許可を得て式典を開いたと主張するが、チャウタダ警察はこれを認めず、同日午前に式典を中止させ、運営側の指導者2人を逮捕した。
これについて、集会に参加したカレン族の民族活動家のオウンラ氏は「我々カレン族に対する抑圧だ」と反発している。警察当局は2019年の殉難者の日の式典についても、主催したオウンラ氏らを逮捕している。
ミャンマーでは1948年に独立翌年の1949年、カレン族が州の設立を求めたことをきっかけに内戦が始まり、バウジー氏は武装蜂起を指導した。
【取材/執筆 : リンニャントゥン】
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