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【韓国釜山】タクシー密室感染増える、だからこそ最高の衛生環境を保つべきなのに…新型コロナ

Global News Asia / 2020年9月23日 5時0分

韓国のイメージ

 2020年9月、韓国釜山のタクシーで次々に、新型コロナに罹患する市民が出ている。罹患時間は、ほぼ秒殺だ。狭い車内で運転手と乗客の双方が罹患している。先に、どちらが罹患していたのか、判明が難しいほど、相次いでの陽性判明なのである。

 運転手も乗客も、マスクはきちんとしていた。筆者は韓国のタクシーに乗車したことはない。しかし日本では、昨今の物騒な世の中、運転席と客席の間にはアクリル板で仕切りが設けられて、仮に酔っぱらっていたり、そもそも態度が悪い客が、運転手の頭めがけてキックをしても防御できるようになっている。ドライブレコーダーも搭載され、乗車時間中の一部始終を撮影している。しかし、そのドライブレコーダーにも映らないのが、新型コロナウィルスである。

 韓国では、一応客が下りた後に、車内の換気と消毒が義務付けられている。前の乗客が罹患者かもしれないからだ。しかし、それを怠る運転手がいることも否めない事実だ。

 1人の患者は自宅から近くの病院に移動するために、3分間の乗車時間だったという。もう1人の患者は、自宅から保健所に行くために、5分間タクシーを利用した。

 推測するにどちらも、病院関係者であったのかもしれないし、すでに罹患していたのかもしれない。しかし、単発で病院や保健所に行ったとしたら、先に罹患していたのは運転手の方が黒になる。

 バスや列車は公共交通機関である。タクシーも、それに準じていいだろう。バスや列車に乗ることで不特定多数からの感染を危惧し、ある種個室となるタクシーを利用して、両者とも罹患してしまっては、かなりの濃厚密接と考えられる。

 この釜山の事例を、他山の石として、日本人も気を付けて、移動手段選定をしなければならない。
【編集 : fa】

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