トマトが食べれない可哀想な韓国! 昨年までは主力の輸出農産品だったのに
Global News Asia / 2020年10月9日 6時0分
2020年10月、韓国では今年の夏に過去最長の梅雨と台風といった天候不良に見舞われた。当然それは、作物にもダイレクトに影響する。
梅雨だけならハウス栽培で何とかしのげたかもしれない。しかし、強固な台風はそのハウスなど農業施設を直撃した。ハウス産、路地物、すべての作物が打撃を受けた。
昔ならば、夏が最盛期の野菜であるトマト。ファーストフードが全国各地に行きわたり、家庭でも年中切らさずに食べられるようになった野菜もトマトだ。需要と供給がまったく折り合わなくなったのだ。
価格が高騰しただけなら、大手の力で乗り切れただろう。しかし、モノがないことにはどうしようもない。隣国である日本からの輸入も、農産物ではすぐに契約して輸送と言う段取りもなかなか難しい。
画して、韓国のファーストフード大手、マクドナルドやロッテリア、バーガーキングのハンバーガーから、トマトが消えた。
トマトは、ある意味高級ホテルで食事をする一部の富裕者にしか食べられない物になってしまったのだ。
トマトより原価率が高いレタスや玉ねぎ、ピクルスでかさましをして、それでも販売を続けたという。
日本のとある大手ファーストフードは、店舗ごとに畑を持っていると言うか生産者とつながっているから、基本欠品はない。その生産者は契約した限り、なんとか近隣からかき集めると言う手法で納品しているからだ。
ある意味一年中トマトを切らさない日本のファーストフードは神ががっているとも言える。もちろん、品ぞろえとして、マクドナルドのハンバーガーメニューにトマトスライスが入っている方が少ないので、韓国マクドナルドも真似をすればという見方もできる。
トマトはピーマンとタイマンを張るくらい、子どもには嫌われていた野菜だ。しかし、品種改良でトマトが好きな人が増えた。そして、おいしいトマトの品種ができる度に、価格も上昇してきた。
韓国産トマトは、政府と生産者が一体となり輸出拡大を続けてきた経緯もあった。2008年から2019年の韓国産トマトの輸出実績総計は1,746トンから約7,500トンに。日本のトマトの輸入量の53%を占めていたが全て水の泡になってしまった。
トマト好きな筆者にとって、このようなトマトがない事態に見舞われている韓国に今回ばかりは同情する。
【編集 : fa】
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