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中絶手術は、人間の許可すべき領域か、神の許しを得る領域か・韓国

Global News Asia / 2020年12月11日 3時30分

韓国のイメージ

 2020年12月、中絶手術に関連する改正案が、韓国の閣議を通過した。これは、刑法上堕胎罪適応が維持されるというものだ。その中には医師自身の中絶拒否権も含まれている。

 医師が医療行為である中絶を拒否することをしてもいいのかと、女性団体などは憤っている。

 妊娠14週までの中絶は、暗黙の了解で処罰されない。また、24週(6カ月相当=胎児は人間の体を成す)までの妊娠については、母胎に危険をもたらすが、社会的経済的に産んでも育てていけないと認められた場合、相談と検討時間を設けたうえで許可される。

 しかし、医師自身が、合法内の中絶であっても、個人の信念に基づいて拒否してもいいと規定された。拒否した時点で、中絶希望の女性の緊急電話や相談機関の情報提供を行わなくてはならない。

 韓国の女性団体がこの改正案に過剰に反応しているとしか思えない。

 日本の産科でも、「中絶は行いません」と看板に明記しているところがある。その昔は、もう出産させる体力も、また病院の設備もなくなった、街の老医師が堕胎を専門に引き受けていた。韓国の現状はどうなのだろう。経済的に出産が難しい女性が、一流病院で中絶をするとは思えない。

 女性団体は、その病院の一人の医師が中絶を拒否した場合、病院自体、あるいは地域の医師会という組織レベルでの拒否につながると懸念しているらしい。

 韓国では、そんなに多くの女性が、避妊ということも行わず、安易に妊娠するような行為を行って、妊娠し、中絶を選択するということが日常茶飯なのであろうか。

 繰り返すが、相手である男性にまず避妊を要求することが、性行為の条件ではないだろうか。もちろん100%の避妊は、この世にはあり得ない。避妊したにも関わらず、妊娠してしまったのであれば、中絶もやむなしということではないのか。

 自分たちの行為を顧みず、医師が中絶を拒否することを責めるのは本末転倒ではないだろうか。それとも、韓国は、避妊をしないフリーセックス推奨の国なのだろうか。

【編集 : fa】

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