第4次韓流ブームを、韓国人は知らない…それは日本だけで起きている
Global News Asia / 2020年12月23日 6時0分
2020年のNHK紅白歌合戦に、まだデビューしていない韓流女性グループ「Niziu」が選ばれた。韓流としているが、メンバー9人とも日本人であり、オーディション番組で選ばれた。メイクもスタイルもファッションも限りなく、K-POP風アイドルを模している。さらに韓国人トレーナーのトレーニングを経て、明確に韓国人アイドルに成長していく様は、番組で放送された。
ちょっと舌ったらずな日本語、まるで同じ整形外科が作成したような似通った顔。ある一定の年齢以上の日本人に、本物の韓流アイドルTWICE(若干日本人メンバーも混ざっている)とどこが違うと聞いても「同じです」と答えるだろう。でも、日本人なのに、韓国人チックなのだ。韓国人チックになれば、日本人アイドルグループより人気が出るのだ、ブームの中では。
では、彼女たちは、韓国でも通用しているのかというと、多くの韓国人がその存在すら知らなかった。コロナ禍でなければ、日本と韓国を股にかけて活動することも可能だったのかもしれないが、K-POP風アイドルは、日本で活動する他はなかった。それも、コロナ禍では出られる番組も限られ、なぜ、紅白に選ばれたのかさえ疑問視する日本人もいるだろう。
かつて、台湾で酒井法子が爆発的な人気だという報道を受けて、台湾の日本人向け放送局のアナウンサーに聞いたことがある。「知らない、誰?」…。他国で売れているかどうか、人気があるかなんて、マスコミが情報操作しているだけであり、本当は一部の人しか知らなかったりする。
その点、韓流ドラマ「愛の不時着」は、日本のみならず、北朝鮮でもブームになったらしい。こういう本物の人気もある(ストーリー的には、時々、日本の大映ドラマのパクリだったりする…パクリではなく、オマージュなのか)。
日本人には、韓国人を受け入れられない人が多い。しかし、韓流ブームだけをとると、アイドルやドラマは躊躇なく受け入れている。この節操のなさを、新型コロナで終始した2020年の象徴のようなものだと、NHKが教えてくれている気もする。
【編集 : fa】
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