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中国依存の恐怖 フィリピン国民が、中国製新型コロナワクチンの購入拒否

Global News Asia / 2020年12月28日 6時0分

フィリピン

 2020年12月、新型コロナを撲滅するであろう期待が込められたワクチンは、確実にどの国でも、喉から手が出るほど欲しいはずだ。

 だが、世界全域に行き渡るくらいの量は、今冬期は生産できていない。つまり、各国が奪い合いの状態だ。

 しかし、フィリピン国民は、違った様相を見せている。フィリピン政府が、中国の製薬会社シノバックのワクチンの入手計画を発表した途端に、そのワクチンは打ちたくないと否定し始めたのだ。

 確かに、シノバックのワクチンは、予防効果が50%という説もある。さらに、新型コロナは、中国の武漢で発生したという経過もある。中国のものは、危険であり信頼できない。これは正しい国民の感情であると思われる。

 ブラジルのブタンタン研究所が、シノバックワクチン3の臨床試験データを分析して、50%は越したと明らかにした。しかしフィリピン市民は、それだと半分の人しか助からないじゃないか、そんなものにお金を使うより、もっと%の高いワクチンの入手を求めている。

 ワクチンは、まだ治験が十分ではない。発生から約1年。ワクチンの後期後遺症が出るのは、もっと時間を必要とする。ましてや、自国からコロナを発生させたのだから、その治験は、まず中国国民で行うべきことなのに、ここでフィリピンが使用しては、いい人体実験になる。さらに、今後もなにか怪しい病気が発生するために、中国が「コロナワクチンを、まずどこの国よりも、フィリピンに使わせたじゃないか」と言い出しかねない。毎回人体実験がフィリピンになるという危惧もある。

 フィリピン政府は、シノバック以外にも、ファイザーやモデルナ、アストラゼネカなど複数の製薬会社のワクチンも入手しようと努力している。けれど、今のままでは、確実にシノバック製が一番先に使われる。

 比較的穏やかな人柄で知られるフィリピン国民が、反対の声をあげている。これは、見逃せない事実だ。
【編集 : LM】

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