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韓国の実態、寿命という名の「死」ー弱者はいつも犠牲になる

Global News Asia / 2021年1月14日 6時0分

ソウルの救急車 イメージ

 2021年1月、介護をしていて、新型コロナはとても脅威の存在だった。風邪ならば、介護する者がひけば、介護される者を施設(ショートステイや託老)にお願いすることができる。

 しかし、コロナの場合、ショートスティに行く時点ではなんともなくても、後日罹患が発覚した場合、10日以上離れていない限り、介護される者も自宅に返されて、二次感染になる。

 また、介護職員の家族が、コロナでない発熱を出したとしても、最低5日間の出勤停止になる。つまり、それでなくても人手が足りないのに、もっともっと人手が足りなくなる。

 また、高齢者が、重症ではなく、ホテル隔離されたとしても、自分で自分のことができないから介護施設に通っているのに、2週間ホテルの一室で誰が世話をするのだろう。

 そのとてもいい解決例を、韓国が示してくれている。とても、人間ではないような方法で。韓国も、高齢者施設から続々とクラスターが出ている。しかし、医療の手は差し伸べられていない。適切な医療を受けられず、寿命という名の「死」を与えられている。

 基礎疾患は高齢者なら誰しもが多かれ少なかれ抱えている。重篤者重症者に簡単になってしまう。しかし、専門病院には送られない。医療機関とて人手が足りないために引き受けられないのだ。施設内では、入所者、職員ともに、罹患していく。職員はその家族にうつす。日本の医療者や介護者のように、自宅に帰らずに、駐車場のようなところで自己管理するという習慣は、韓国にはない。

 「死ななければ、出られない」。諦めともつかない、叫び声がする。

 当局は、高齢者より一般感染者を優先している。優先していると書くととてもいい言葉だが、当局が高齢者施設を丸ごと封鎖して「死んでもしかたない」としている。その職務放棄が、犯罪に近いのを知りながら。

 確かに、80歳の高齢者と30代の若者のどちらの寿命を大切に考えるかというと、若者に軍配が上がるだろう。しかし、他人の寿命は見えない。その若者は明日突然死するかもしれなくても。医療は、すでに崩壊している。K防疫なんか、大統領の詭弁だ。

 この世において、人の命は平等に扱われるべきだ。いくつであっても。それが韓国では当たり前ではない。他山の石として、日本でそんな事態が起こらないことを願うのみだ。
【編集 : fa】

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