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コウモリに、ピリピリ 中国

Global News Asia / 2021年2月4日 5時15分

武漢市WEBページ

 2020年2月、今、中国が、コウモリに非常に神経質になっている。無理もない。武漢から発生したとされる新型コロナウィルス(中国政府は否定)は、元々コウモリが媒介したとされるからだ。しかし、それは推測であり、確定ではない。なのに、尋常じゃないくらい国際的にピリピリ感を強めている。

 アメリカのヒップホップグループのTシャツロゴが、「武漢コウモリ」と中国を揶揄しているというのだ。中国は、武漢から多くの罹患者が出てしまったために、発生源にされてしまったが、本当の発生源は他の場所だと当初より主張している。

 今は新型コロナですら正しい名称ではなくCOVID-19と呼べとWHOまで巻き込んで中国は言葉狩りに躍起だ。しかし、根強く「武漢肺炎」と言い続ける人もいる。…名前なんかどうでも、今人類が危機に面している病気ではダメなのか。

 たまたま、そのグループのロゴが、アルファベットのWをモチーフにしていて、さらにコウモリに見えるだけのこと。その制作が、2020年初頭と、次期が重なってしまっただけのことであって、国家あげて抗議するのは、どうも国際的に大人げないような気がする。

 このTシャツは、韓国でも販売されている。また、オンライン検索すると、1880円から18800円まで200枚ほどがオークション売買されている。ファンであれば、この枚数以上のTシャツを所有しているはずだ。

 こんなことにイチイチケチをつけていたら、イソップ童話の「卑怯なコウモリ」の本も中国では発禁になるし、物語として聞かせたら逮捕なのか。また、日本の仮面ライダーに出てくる、微妙に似てないコウモリ男はNGだろう。

 本当に、武漢のコウモリが媒介しているのならば、WHOの調査チームは、コウモリの肉までも売買しているとされる市場を短時間で後にすることもなかっただろう。

 あまり難癖をつけると、余計な想像を世界中がすることになる。中国の過剰な反応の原因が、新型コロナに繋がっていないことを希望する。
【編集 : fa】

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