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マスクは欲しい『不良品が紛れ込む中国製という現実』に、世界が揺れている

Global News Asia / 2021年3月10日 5時0分

日本で流通している中国製マスク

 2021年3月、コロナ禍、コロナ時代の必需品であるマスク。昨年日本では、不織布マスクがないなら、家のあまり布で手作りマスクがあるじゃないか。不織布より早めに市場に出回ったウレタン製があるじゃないかと、夏秋を乗り越えるころ、マスクショップが一大市場として登場した。

 でも、布もウレタンの予防効果は、不織布に劣ることは否めない。100均にも、15枚で110円の不織布マスクも登場して、世の中は、マスク供給は落ち着きかけている。afterコロナでも、マスクはもう人間界から消えることはないだろう。

 日本にも、日本製の不織布マスクがある。本当に日本の工場で(たぶん)日本人が作ったマスクが売られている。これは、ちょっと高い。毎日使い捨て…予防としては適切な行為でも、ちょっともったいない気がして、知らないふりして、三日間つけたり、煮沸消毒している人もいる。

 日本製マスクと銘打って売られている不織布マスクがある。原産国は、中国。日本基準で検品して、パッケージに入れたというものだ。業界の日本製基準は、多くの国民にはわからないが、信じてもいいのかもしれない。

 でも、その他は、ほぼ中国製だ。100均の15枚入りマスクは、間違いなく中国製。これは、出かける度に、玄関に入る前に、捨てることができる価格だと思う。

 イタリアでは、中国のマスクの流通が普通だ。まあ、あの陽気なイタリア人もマスクするんだ! ということに違和感を持つが、今はコロナ禍、致し方ない。普段マスクをする習慣がない国は、一括購入を安定的にできる国に頼るしかないのだ。

 しかし、最近中国から輸入されたマスク600万枚が押収された。欧州承認規格の適応品マスクで認証済みとの事だったが、中国あるあるの偽造だと判明したのだ。予防効果だけでなく、マスク自体の品質の基準も劣悪だった。

 欧州規格では粒子遮断効果で95%以上を求められている。しかし、中国製マスクは36%…。お話にならない。まだ、布やウレタンの方が効果がある。

 昨年2月から最近まで、イタリアでは中国から5億5300万枚のマスクを輸入した。この中の10%程度の5500万枚が基準未達の不良品だった。これは、今でも、イタリア国内の薬局やスーパーで売られている。そして一部は、病院にも供給されたそうだ。安かろう悪かろうの顕著なケースだ。
【編集 : fa】

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