ベトナム新首相「日本と戦略的パートナーシップを重視」大国の脅威を跳ね返す!
Global News Asia / 2021年4月7日 18時0分
2021年4月5日、ベトナムの新首相にファム・ミン・チン氏が正式に決まった。1958年生まれ。共産党の政治局員、中央組織委員長。ルーマニアに留学した建設技師、法律家、准教授の肩書を有する。幅広い知識があり、地方自治体や中央政府での経験も豊富だ。聡明で機敏な行動力があり堅実に職務をこなしてきた実績がある。
ベトナム東北部の世界遺産ハロン湾があるクアンニン省のリーダーを、2011年から2015年まで務めた。“熱血リーダー”と呼ばれて、地方の潜在力を引き出し、高い戦略性を持ってこの地域を発展させた。
ファム・ミン・チン氏はこの短い期間に、クアンニン省に強固な基盤を築いた。交通インフラを整備し、人材育成に力を入れ行政改革を実行。クアンニン省の経済成長率を10%以上引き上げ、北ベトナムの経済重点地区として国内外からの投資を集めた。
ベトナム側のデータによると、日本はベトナムの一番重要な経済パートナーであり、一番多いODA援助国でODA全体の30%を占め、総額約320億米ドル。国別の直接投資では第2位で4632案件、602.6億米ドル(2020年12月)。貿易相手国として、2020年・輸出入の総額は396億米ドルに上った。新型コロナウィルス感染拡大で、観光客の相互訪問は停止されているが、コロナ禍になるまではベトナムを訪れる日本人観光客も増えていた。
2016年から、ベトナム日本友好議員連盟会長として、積極的にベトナムと日本の関係を発展させ、相互の政治的な信頼を作り上げた。日本を訪問し、安倍晋三前首相、菅義偉首相、二階俊博自民党幹事長らと親交を深めた。
日本との戦略的パートナーシップを重視し、ベトナムと日本の協力関係を引き続き促進する。
大国からの脅威についても、連携を強化して跳ね返し、ベトナムとこの地域の平和と繁栄のため戦略的パートナーシップを一段と発展させる。ベトナムの経済潜在力と戦略的な位置を生かして、自由で開かれたインド太平洋を現実化するとともに、日本のサプライチェーン、スマートシティ構想も共有して、両国の将来に向け最も良い関係が構築できると確信する。
【編集 : KM】
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