オリンピックよりも、国のために生きたいーミャンマー選手
Global News Asia / 2021年4月28日 20時15分
2021年4月28日現在、クーデターが起り、ミャンマー国軍の弾圧で750人以上が犠牲になっている。
そんな中、東京オリンピックへの出場が、ほぼ内定していた競泳選手が、出場辞退を表明した。「国軍が弾圧している今のミャンマーを、一つの国として参加を認めてはならない。そうIOCに求めたい」これが、彼の主張だ。
国軍は、まだ政府ではない。国民の反対運動は続いている。それが続く限り、政府にはなれない。
そして、その国軍が、仮に、暫定政府である限り、出場したくない。罪もない国民の血に塗れた国旗の元で、入場行進はできない。とも強く語る。
彼は、コロナが流行する直前の2019年12月の大会で国際水泳連盟の標準記録を突破している。ミャンマーの水泳界には希望の星だ。
現在練習に専念するため、オーストラリアに移住している。しかし、国籍は変えてはいない。2021年2月1日に起きたクーデターとその後の国軍の弾圧に激しい憤りが、今回の辞退表明につながった。いわゆる抗議だ。
オリンピックという自分のキャリアよりも、故国に残されている国民のために彼は生きたいのだ。
コロナ禍で、正直東京オリンピックが行われるかどうか。日本国民の多くが反対しているが、政府と東京都は、国民の生命の犠牲を払っても、強行しようとの動きもある。ミャンマーの未来のために、出場しないことを選択する彼の行動は、オリンピック開催賛成派にはどんな風に映るのだろうか。
【編集 : fa】
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