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タイ日ハーフ少女のモーラム歌手「タイ最年少の楽団看板歌手として大人気」

Global News Asia / 2021年5月13日 7時0分

9歳でテレビ出演した時(写真上)と13歳で看板歌手となって再出演した時(写真下)

 2021年5月13日、タイ東北部ウドンタニー県を中心に活動しているモーラム楽団には、タイ最年少で看板歌手となったタイ日ハーフの人気歌手がいる。そんな情報をネットで見つけて、早速取材をしてみた。

 タイ日ハーフ少女が所属しているのは、ナームウィホク楽団でウドンタニー県を中心に東北部で活動している人気の楽団だ。現在は、新型コロナの影響で公演もほとんどできない状態だが、同じく看板歌手の若いイケメン歌手ノック・ポンサコンと共にYoutubeでは高い人気を集めている。

 この少女ユキ・ペンパカーさんは、なんとまだ15歳の女子中学生だ。日本人の父とタイ人の母を持ち東北部のチャヤプーム県で生まれた。3歳から歌い始めてから数年後、先生について教わったそうだが、9歳でコンテスト番組に出演したことで楽団から声がかかった。その後、タイでは最年少となる13歳で看板歌手に指名された。

 ユキさんが歌うモーラムとは、タイ東北部の伝統歌謡で追分のような節回しで、即興でその日や話題の事柄を歌い上げる非常に難しい歌唱。現在は若い後継者不足にも悩まされている。普通は日本の伝統芸能と同様に家族が継承しているとか、親が歌手であるか関係者だという場合がほとんどという世界。まして最近の若い世代は、古い伝統芸能には興味がないことが多い。その中で、ただ単に好きで始めた娘が、しかも13歳という年齢で看板歌手になるほどの歌唱力を身につけたのは、タイでも非常に珍しいケースだ。それだけにテレビ出演では大きな話題となった。

 現在、父親は離婚して日本に帰国してしまったので、彼女自身は日本語も話せないが、父親の故郷である日本はずっと憧れの国なので、機会があればぜひ行って雪を見たいという。今時の娘らしくBLACKPINKのリサが大好き、今後は日本のことも学んでみたいそうだ。

 将来は、もっと有名になって家を新築して、親孝行したいという彼女。今は早く新型コロナが収束して、また毎日公演ができようになることを願っている。そして、遠くない将来日本で歌い、本物の雪を見る日を夢みている。
【取材・編集 : そむちゃい吉田】

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