「目下の人間でも、目下ではない」キャンペーン・韓国教職員労働組合
Global News Asia / 2021年6月24日 5時0分
2021年6月、韓国では尊敬される人気の職業は、学校の先生だ。ところが、韓国の全国教職員労働組合では、ちょっと理解ができない教育現場を作り上げようとしている。
児童・生徒を、「〇〇ニム(〇〇様の意味)」「〇〇氏(〇〇さんの意味)」という尊称で教師たちが呼ぶというのだ。
ジェンダーが普通になった現代で、男の子だから「〇〇君(くんの意味)」女の子だから「〇〇嬢(ちゃんの意味)」ではなく、「〇〇氏」さんである、〇〇さんに統一するのは、ギリギリ問題がないかもしれない。
しかし、児童・生徒を「様」付けで呼ばなければならいことに、違和感を持つのは、筆者が日本人だからだろうか? 。
「目下の人間でも、目下ではない」のキャンペーンの一環である。すでに、スローガンの中に「児童・生徒=目下」と定義している。これはそもそも5月に青少年人権団体が実施したイベントが由来している。
児童・生徒など、自分より若い相手に「ため口」を使わず、丁寧語で接すべきだという見解だ。そもそも、教員が「ため口」で、普通に授業していることが韓国の日常ならば、それは、もう言葉遣いの教室からやり直しといった問題ではないのか。考えてみれば、韓国の人たちは、日本に長期滞在して日本語会話ができるようになっても、誰に対しても命令調であり、怖いなと思うことも多々ある。
教員たちは、会社員が顧客に対応するような関係に教育現場がなってしまうと危惧している。教員の学生に対する呼称まで、あれこれ組合に指示されたくないといった声も。確かに、日本の教員にも組合離れ現象が見られる。
2019年にも、校長はじめ教員を「〇〇ニム(様の意味)」付けで呼ばせようとした。教員らの猛烈な反発で普及はしなかった過去を持つ韓国。
あの他人をイラっとさせる、発音から直した方が、人間関係がうまくいくような気もしないではないが、呼び名で人間関係が変わると思っているうちは、…ダメだ、こりゃ。
【編集 : fa】
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