自国の民は大丈夫なのか、でも、これが本当の貧者の一灯かもしれない
Global News Asia / 2021年6月26日 5時0分
2021年6月、北朝鮮が、国連を通じてミャンマーに30万ドル(約3億3800万ウォン=3300万円)の人道的支援をする。
お隣・韓国は、早々と60万ドルの支援を表明したが、表明のみで支払われた事実は確認できない。アメリカや日本、カナダやスウェーデン、スイスやイギリスなど13カ国の政府とEU対外的支援機関が、すでに支援を開始し、5116万ドルが国連人道問題調整事務所に委託されている。
社会主義国家として、唯一そのスタンスを表明した北朝鮮は、ミサイルを飛ばすと言ったら飛ばすように、支援すると言ったら支援する意思の強い国でもある。
過去にも支援には参加していたが、2010年に支出したのが今のところ直近になっている。それは、自国の深刻な食糧危機を悟らせるようなものでもあった。
30万ドルも出して、自国民は生きていけるのか。自国の民のために使ったらどうなのか。あるいは、武器を密輸出している関係性から、ミャンマー軍事政府サイドに渡す選択だってできたはずだ、とても穿った見方をすれば。
6月15日に開催された北朝鮮の労働党全員会議で「食料が不足する」と金正恩委員長は対策を求めた。国際社会の北朝鮮制裁、相次いで起こっている自然災害や(発症していないとする)コロナによる国境封鎖によって、経済的孤立をしていることは否めない。
そう言う状況にありながら、ミャンマーのことを見過ごせないから支援するというのは、本当の意味での貧者の一灯ではないだろうか。
北朝鮮とミャンマーは伝統的に友邦だ。今回の支援によって、国際的制裁を緩めてもらえるとしたら、逆に自国民を救えるということなのだろうか。
そして、支援を申し出て、払わない同胞とは、人間の質が違うと思っているのかもしれない。
【編集 : fa】
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