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【タイ】日本の資金援助と技術がバンコクの都市交通に貢献

Global News Asia / 2021年8月12日 6時0分

ホープウェル計画の頓挫により放棄された高架橋土台

 2021年8月2日に開通したレッドラインは、11月の正式開業に向けて現在は無料開放されている。この建設と運行には、日本の企業コンソーシアム(三菱重工/日立製作所/住友商事)が信号・電気設備を担当している。また、日立製作所による新型車両が採用されている。バンコク都市交通においては、パープルラインに続いて2例目となったことで、今後も日本の技術がバンコクの都市交通への貢献が期待されている。

 これらの建設資金には円借款が活用されており、バンコク初の地下鉄ブルーライン(2004年開業)や、バンコク郊外(北西部)と都心北部を結ぶパープルライン(2016年開業)に続くものとして、JICAが大きな役割りを果たした。

 バンコクの都市交通計画は、1990年代からホープウェル計画が進められていたが、1997年のアジア通貨危機で頓挫。建設途中で放棄されていた高架橋の土台が長い年月墓標のように晒されていた。これらの土台は、その形が似ていることからバンコクのストーンヘンジと揶揄されてきた。今回レッドラインが同計画とほぼ同じ路線で建設されるにあたり、再利用も検討されたが、結局は撤去された。

【編集 : そむちゃい吉田】

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