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日本での研修を活かして、障がい者支援する「カンボジア美人」

Global News Asia / 2021年8月29日 6時0分

カンボジアさをりセンターでの作業風景(Saori organization提供写真)

 2021年8月29日、東京ではパラリンピックが行われているが、カンボジアではかつて日本で研修を受けた美人活動家が精力的に障がい者の支援を行っている。

 オム・アムラロートさんは、2008年ダスキン・アジア太平洋障がい者リーダー育成事業により第10期生として来日。東京、大阪、兵庫で10カ月間に渡る研修を受講した。その際に特定非営利活動法人さをりひろばで、さをり織りと出会う。また、障がい者のケアについて学んだ事で、自分と同じように障がいを持つ人たちのためにと研修から戻った翌年からさをり織りの活動を開始。2019年正式にNGO法人Saori Organizationとして登録した。

 現在は、カンボジア首都プノンペンの北約90kmにあるコンポンチュナンに、事務局兼作業場としてカンボジアさをりセンターを開設。約20人ほどの障がい者が作業しており、3人から5人ほどのボランティアが介助にあたっている。また、デイケアやトレーニングも行っている。

 アムラロートさんが精力的に活動をしているのは、自らも足に障がいを抱えているため、障がい者にとって何が必要なのかがよりわかることと、日本での滞在中に出会った日本人がみんな親切だった事、障がい者にとっても暮らしやすく整備された街中などに、大きくインスパイアされ、今も忘れられないという。まだまだ地雷による犠牲者もいるカンボジアは、障がい者にとって住みやすい国とは言えない。オムさんは、さおり織りだけでなく、カンボジア障がい者団体(CDPO)プログラム事務局にも参加している。

 「わたし自身は、生まれた時から右足が不自由でしたが、歩くのが遅いくらいで 他のことは普通にできます。幸いにも日本での研修に参加する機会ができました。そこで学んだことは、母国カンボジアで苦労している障がい者の生活向上のための今の活動の礎になっています。そして、今も日本から支援してくださる『さをりひろば』や『カンボジア地雷撤去キャンペーン』の方々など、日本の皆様のあたたかいご支援には感謝しています。そして、これからも導いて欲しいと願っています。」

 アムラロートさんは、これからもカンボジアで暮らす障がい者の生活向上と自立支援活動を続けて行きたいと、今後の抱負も語った。
【編集 : そむちゃい吉田】

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