1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. アジア

良好なパフォーマンスが際立つインド小型株<HSBC投信レポート>1

Global News Asia / 2021年9月2日 18時0分

2020年に入ると、新型コロナウイルス感染の拡大で、金融指標は一貫性を欠く動きに転じた。しかし、同年11月以降、大型株に対する小型株のPERプレミアムは急激に下がり続ける一方、株価は新高値を更新し続けている。小型株のPERプレミアムは現在、5年平均の21%を下回る17%となっている。言い換えれば、大型株と比較して小型株が買われ過ぎているという裏付けはないということだ。中型株についても、小型株ほど明白ではないが、同じことが言える(図表3)。

大型株に対する収益性の改善
上述の通り、バリュエーションの推移を通して、小型株の大型株に対する最近のアウトパフォーマンスが不合理なものではないことが実証された。

次に収益性を検討してみよう。図表4は、自己資本利益率(ROE)の推移で、新型コロナウイルスのパンデミックが勢いを増す中で、大型株に比べると小型株と中型株のほうがずっと大きな打撃を受けたことを示している。しかし、その後の回復過程においては、小型株と中型株が大型株を急速に追い上げたことが一目瞭然である。

図表5は資本(自己資本+有利子負債)利益率(ROC)の推移を示しているが、収益性の面で小型株と中型株の双方がここ数ヶ月、大型株を上回っていることがわかる。これは小型株のアウトパフォーマンスが合理的であることを示すさらなる証と言えよう。

マーケットサマリー
株式市場
5月以降は新型コロナウイルスの感染者数減少を背景に上昇

インド株式市場は、2021年2月下旬から4月にかけて、インド国内における新型コロナウイルスの感染急拡大と経済活動規制の強化を受けて下落した。その後、5月以降は、新規感染者数が減少に転じ、ワクチン接種が加速、経済活動の規制緩和を背景に景気回復期待が高まる中で上昇し、最高値を更新し続けている(8月31日現在)。

HSBC投信の株式運用戦略
インド株式市場は、当面は世界および国内の新型コロナウイルスの感染状況、ワクチン普及状況の影響を受けることが考えられる。

当社は中長期的にインド株式市場に対する強気の見方を維持している。インド経済の成長ポテンシャルは高く、構造改革の進展から、長期的に成長率は高まると見られている。与党インド人民党(BJP)が安定した政治基盤のもとで高成長・構造改革路線を継続すると見込まれることも、株式市場にとり強力なサポート要因となる。

インド株式の運用では、持続的な収益成長性を有しながらバリュエーションに割安感のある銘柄を選別する。業種別には金融と不動産を選好し、生活必需品には慎重なスタンスをとっている。またインフラ関連銘柄は、モディ政権が推進するインフラ投資計画の恩恵を受けると見込まれる。【続】
【編集 : MN】


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください