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新型コロナで、ベトナム政府「企業活動を支援する補助政策を決定! 」

Global News Asia / 2021年9月8日 17時30分

日本からの新型コロナワクチン到着時の様子(2021年6月25日)

 2021年9月8日、ベトナムでも新型コロナ変異種デルタ株の感染拡大で、経済活動が停滞している。今年の4月まで「感染対策の優等生」と言われてきたベトナムは、感染者2,910人・死者35人だったが、7月中旬からデルタ株の感染が拡大し連日7,000人を超える感染者が確認され、9月現在、毎日1万人を超える感染者が確認されている。

 ベトナムの感染対策は、周辺国よりも効果が高いと評価されている。国産ワクチンの研究開発を急ぎ、感染者が発見された建物や地域をロックダウン(移動制限措置)するなど厳しい感染対策がとられている。この秋には、ベトナム国産コロナワクチン「NanoCovax」が緊急使用許可承認の見通しだ。有効性90%程度と見られており、国産ワクチンの投入は、ベトナムの感染をコントロールするためには欠かせないものだ。

 新型コロナ感染拡大防止対策で、企業の生産活動を一時停止した局面があったが、サプライチェーンを維持するため、また、投資環境を守るのために、ベトナム政府は企業活動を支援する補助政策を決めた。

 第一対策:企業の生産、経営活動を維持して、ワクチンを、効果的・合理的に割り当てる。

 第二対策:生産を安定し、商品の流通を円滑にし、サプライチェーン維持するため、全国に陸路、海上輸送のグリーン区域を設定する。

 第三対策:企業への資金を援助するほか、2021年度の社会保険料を軽減する。電気料金、インターネット接続料を減額し、土地賃貸料の減額又は支払いを猶予する期間を設ける。新型コロナ感染を防止するための物資、設備の輸入税を優遇し、生産と経営のため現在の借入金と新期借入金の銀行金利を引き下げる。

 第四対策:外国人専門家や労働者に対しての労働許可と延長を柔軟に取り扱い、条件も緩和する。

 この他、ベトナム在留外国人に対して、各自治体も支援政策を実施する。生活困窮外国人を探し出して支援を行う。ワクチン接種の計画を立てる。ホーチミン市には8月13日から日本人にワクチン接種を展開。ハノイ市及び他の地方でも、生活困窮外国人を探し出して支援する。

 ベトナムのコロナパンデミックに対し、日本が積極的に援助して、伝統的な友好関係を強化することが重要だ。日本は、2021年8月までに300万回分のアストラゼネカワクチンと2億円の冷蔵設備を援助した。塩野義製薬は、ベトナムの製薬2社VabiotechとAICに、ワクチンの製造技術移転の合意をしている。また、ベトナムからは、日本の感染拡大時(2020年5月)に100万枚のマクスが寄贈されている。

 感染力が強い変異ウイルス「デルタ株」の感染が拡大し、世界各国で、過去最悪の状況が続いている。ベトナムと日本両国の協力で、コロナ・パンデミックを乗り越えたい。
【編集 : LK】

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