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インドで人気! 「日本式ものづくり学校」ヤマハ発動機

Global News Asia / 2021年9月24日 17時15分

ヤマハ発動機のインド・チェンナイ工場内に開校した「ヤマハNTTFトレーニングセンター(YNTC)」(日本式ものづくり学校)

 2021年9月、ヤマハ発動機のインド・チェンナイ工場内に開校した「ヤマハNTTFトレーニングセンター(YNTC)」(日本式ものづくり学校)が初めての卒業生を送り出した。

 インドの若者に製造業の幅広い知識と経験を伝えるための官民による技能移転プログラムで、学習期間は4年間。

 YNTCを卒業すると、インド政府から短大卒同等と認定される。そのため人気も高く、40人の定員に対して毎年200人ほどが入校を希望している。

 チェンナイ工場長のアジャイ・マハジャンさんは「学生たちはここで製造の知識や技術だけでなく、規律や英語も学びます。1期生として入校した44名のうち、晴れて卒業式を迎えることができたのは27名でした。家庭の事情で継続できなかった学生やコロナ禍で影響を受けた学生もいて、ヤマハ発動機では奨学金制度の整備などにも取り組んでいます」と話す。

 卒業生からは「生活や振る舞いがカイゼンされた」「規律や時間管理の大切さを知った」など精神面や姿勢に関する感想が多かった。
 
 世界最大の二輪車市場のインドは、13億人を超える国民のうち、25歳未満の若者が40%以上を占めるエネルギッシュな国。しかしその一方で就労年齢に達した若者たちの失業率が高く、長年にわたる社会課題の一つとされている。モディ首相が2014年に提唱した製造業の振興策“Make in India”と“Skill India”は、若者の就労環境の改善にも大きく期待される政策。

 日本政府もこの取り組みへの協力に調印し、官民による技能移転プログラム「日本式ものづくり学校」などを推進している。
【編集 : af】

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