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【タイ】子ども達の苦境を救いたい! 捨るモノで命を繋ぐ「モノとココロのプロジェクト」

Global News Asia / 2021年10月11日 7時0分

「モノとココロのプロジェクト」で、ゴミを減らして子どもたちを救える

 2021年10月11日、家に眠る不用品や捨てようとしている物が、恵まれない子どもの命を救う。ゴミを減らすだけでなく、人の役に立つことができる。北海道とタイで中古品買取販売業社が長年温めてきたというプロジェクトを立ち上げた。

 「モノとココロのプロジェクト」を立ち上げたのは、株式会社ルーツ・オブ・ジャパン(北海道札幌市中央区)だ。北海道札幌市を中心に3店舗とタイのチェンマイ、そしてバンコクで中古品買取販売の店舗を運営している。

 プロジェクトは、要らなくなったぬいぐるみやおもちゃ、バッグ、陶磁器食器、包丁を対象に1キロ集まるごとに40円を会社が募金するというもの。支援先となるバンコクのスラムからライブ中継。北タイチェンマイの少数民族の孤児院へは同社現地スタッフが赴いて、動画収録する予定とのことで、募金がどこでどのように活かされるのかが確認できる画期的なもの。捨てるつもりでいたモノが、人の役に立つ。まさにゴミになるはずだったモノが、ココロとして届けられるプロジェクトと言えるだろう。

 プロジェクトのいきさつについて、代表を務める湊 源道社長(46)は、次のように説明してくれた。

 「この事業を立ち上げて16年ほどになりますが、何か社会に貢献できることをしたい。リユース革命で世界を救いたいという信念のもとに取り組んできました。そして、タイを始めとする諸外国を行き来する中で、多くの国に格差社会の為に多くの子ども達が劣悪な環境の下で暮らし、教育や基本的人権においても制限をされている現実を目の当たりにしてきました。この現実をより多くの人に知ってもらいたいと思い、行動してきたのですが当社だけでは微力過ぎました。そこでこれまで何度か散発的に実施していた「モノとココロのプロジェクト」を大々的に、多くの方へ呼びかけることにしました。」

 北海道以外からも郵送すれば、プロジェクトに参加できるが、その場合の送料は自己負担になる。また、直接募金することも可能なので、詳しくは問い合わせて欲しいとのこと。

 タイの新型コロナは現在、新規感染者数が1日1万人前後で推移している。ピークアウトはしたと言われているが、2回以上のワクチン接種を終えた接種率は30%代と進んでいない。その中で、前述したスラムでは、集団感染も発生。感染者は大人もの子どもも自宅療養を強制され、スラムの外にも出ることが許されないなどの行動制限を受けている。さらに多くの失業者家庭では、進学を諦めざるを得ない子ども達が急増している。
【取材・編集 : そむちゃい吉田】

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