【中国一帯一路】ラオス初の長距離鉄道、中国から新車両「ランサーン号」到着!
Global News Asia / 2021年10月15日 19時30分
2021年10月15日、12月に開業予定のラオス初の長距離鉄道に「ランサーン号」と名付けられた旅客車両が、電気機関車に引かれて北部のボーテン駅に到着した。
ラオス首都ビエンチャンと中国雲南省昆明を結ぶ鉄道は、12月2日に開業予定。2016年から建設工事が行われており、旅客車は最高時速160km、貨物用は120kmで運行される。総距離は約414kmで、中国側の玉磨線を経て昆明に至る。
今回の旅客車両の名称「ランサーン号」は、かつてルアンパバン中心に栄えた旧王国の名前であり、百万の象という意味がある。車両は、中国国有企業中国中車製のCR200J型で、中国国内では緑色に塗装された車体から中国の愛好家からは「緑の巨人」とも呼ばれている。今回ラオスに納入された車両は、白ベースに赤と紺色のラインが施された落ち着いたデザインになっている。
また、ラオス国内には10の旅客駅と11の貨物駅が建設された。旅客駅は、ビエンチャン、フォンホン、バンビエン、ムアンガーシー、ルアンパバン、ムアンガ、ムアンサイ、ナモー、ナトゥイ、ボーテンの10駅。なお、料金についてはまだ発表されていない。
中国とラオスを結ぶ鉄道は、中国の一帯一路構想に基づくもので、タイやベトナムにも延伸する計画もあり、一部で工事が始められている。しかし、返済金利や工事方法などの交渉がまとまっておらず、タイでは工区を細分化した上で、ナコンラチャシーマーとバンコク間の一部(アユタヤ、サラブリー工区)だけ建設が進められている。
また、軌道幅が中国1435ミリとタイ1000ミリと違うことから、タイ側起点のノンカーイで乗り換えることになりそうだ。しかし、現在第1友好橋を渡って運行されているノンカーイ・タナレーン線が、計画から開通まで25年もの歳月を要したことも併せて考えると、この鉄路がタイに乗り入れるまでには、まだかなりの時間がかかるだろう。
【編集 : そむちゃい吉田】
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