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【コラム】台湾と戦争になるんだって、という風の噂 中国

Global News Asia / 2021年11月18日 6時0分

中国のイメージ

 2021年11月、中国政府が「野菜や食料などの生活必需品を備蓄すべき」と公示した。突発的な状況に備えるためだ。突発的状況とは、自然災害が一番先に考えられるが、中国最大のSNSであるウェイボでは「台湾との戦争が始まるからかも」と国民を不安に陥らせる投稿が相次いでいる。

 現代における戦争とは、第二次世界大戦など見られる人と人との殺戮ではなく、ボタン一つ押すだけ。数秒で終わってしまう、もっと恐ろしいものではないだろうか。両国とも軍隊はあるが、旧来然とした戦いを行うのだろうか。

 そして、備蓄した野菜を食べきるまでに終了するものならば、無駄な戦いはさせないと国連の仲裁がまず行われると思うのだが。それは平和ボケしている日本人の筆者の浅知恵なのだろうか。

 中国国民は市場へと、ネットへと動き、インスタントラーメンやミネラルウォーター、缶詰のハムなどが買い占められた。特に高齢者層の買い占め率がとても高い。

 中国政府は、メディアを通して、新型コロナ追加封鎖措置の考慮から長期的に、生活必需品の確保を勧めただけと呼び掛けている。しかし、買い占め自体は終息していない。

 新型コロナによる世界的な物流問題と、今季の急激な寒さが、中国内での食料品物価の上昇が止まらない。特に野菜は、豚肉より高い。買い占めても、備蓄食料は、いつか尽きる。食料だけは、なにかを代用できるものではない。

 戦争よりも、店頭の食料不足よりも、一人の買い占めの方が怖いということ。ウェイボでの議論はなされているのだろうか。

 得てして、中国人は、会話の「主語」を飛ばす。重きを置かない。それによって多々誤解が起きていることを全く自覚しようとしない民族だと、付け加える。
【編集 : fa】

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