【タイ】宇宙を活用したビジネスアイデアコンテスト『タイのチームが最優秀賞！ 』

最優秀賞に輝いたタイのチームEco Spaceを紹介したタイメディア

　2021年12月17日、宇宙を活用したビジネスアイデアコンテスト「S-Booster 2021」の最終選抜会で、タイのチームEcoSpaceが最優秀賞を受賞し、副賞として賞金1,000万円が贈られた。

　「S-Booster」は、日本の内閣府宇宙開発戦略推進事務局が主催するコンテスト。優れた宇宙ビジネスアイデアの発掘を目的として2017年にスタートし、今回は4回目の開催。専門家によるメンタリングや、最優秀賞には初期活動資金のための賞金1,000万円を授与することや、前回2019年からは日本国内に加えてアジア・オセアニア地域も対象に拡大するなど、充実した事業化支援を行っている。今年は、東京・ 日本橋三井ホールで開催された。

　最終ラウンドに進んだ参加者は、専門家から創造的なアイデアを商業的な可能性に変えるための支援を受けます。最終段階でファイナリストは、投資家や企業にアイデアを提示。将来の商業化を支援する投資家や企業へのアイデアを持つ個人や組織とビジネスマッチングの機会として利用できる。

　タイのEcoSpaceが発表したのは、「IOT Satellite the Wildfire Early Warning Detection Systems」で、このシステムはチェンマイ県の当局を支援するためにすでに実施されている。森林などインターネットが繋がらない場所において、IOT人工衛星通信を活用した野火早期警報発見システムを提供する。地上のセンサーとIOT人工衛星を組み合わせることで、野火の初期段階での監視を可能にしたことで、審査員を驚かせた。この技術はまた、消防士やボランティアの能力を向上させ、彼らの安全を確保するのを助けながら、被災地でのコミュニケーションの問題を減らすことにも有益だ。EcoSpaceのプロトタイプは2020年10月から2021年3月にかけて、東京大学のIOT人工衛星を使ったテストに成功していた。
【編集 : KK】