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【コラム】選挙戦に内助の功は役に立つのかな? ー韓国

Global News Asia / 2022年1月6日 7時0分

韓国イメージ

 2022年韓国では、新しい大統領が選出される。今のところ、どの候補も、きな臭い噂や家族の問題をお互いに探し出しては、大罵倒大会をしているように感じるのだが、本当に選ぶ気が国民にあるのかどうか。

 特に、大統領夫人の立場(今後は夫人ではなく、夫やパートナーという立場の候補者が出る可能性もある)の暴露合戦で、国民に謝れだの、謝ったのでそれはも言いっこなしとか、大統領選挙というより、学級委員を選ぶときに誰と仲良しかレベルだなと感じる。

 大統領になるのは、候補者本人であり、その政策であって、その配偶者、あるいはパートナーの履歴はなにか関係があるのだろうか。

 韓国の有力候補二人の夫人は、まだ候補夫人であって、なんの権力も発揮できないはずだが、始まる前に叩いて叩いて潰しておいたほうが、国民もなにかと安心なのだろう。

 よく選挙戦で、夫人がマイクを握り「夫を、男にしてやってください」と涙ながらに訴えることがある。…立派なお子さんたちは、奥さんの子でしたか。結婚したとしてもプラトニック関係は続いて、候補者は、いい加減な歳なのに童貞でしたか。男にするためには、小学校の性教育の時間から始めてよろしい? と瞬時によぎってしまう。言いたいことはわかるのであるが、今は戦国時代でもない。一議員になることが、男になることなら、女性が議員になろうとする場合、そのパートナーが「彼女を女にしてやってください」と叫んだら、とてもわいせつな発想になってしまわないか。

 立候補者は自分で回る分だけしかできないから、家族、特に配偶者が、別の場所で応援を頼まねばならないのだろう。しかし、配偶者、パートナーがいること自体、叩けばでるホコリが二倍三倍になって、候補者のイメージをダメにする場合が、ネットが世の中の隅々まで行きわたった今日では起こりうる。もう、内助の功は成立しない。

 どうだろう。将来的に、韓国の大統領候補となる運命と決まって生まれてきたとしたら、恋愛もせず、家族も持たず、生んでくれた親や一族とも決別して、たった一人で立候補するしかない世界になっているのではないか。まったく能力もないくせに「妻(パートナー)ですう」としゃしゃり出てくることは防げる。韓国国民の半数は、配偶者の選挙運動に否定的だ。
【編集 : fa】

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